ウォッカを買ってみたけど、なんだかアルコール臭くて飲みにくい…
そんな経験、ありませんか?
それは「カクテル向きじゃないウォッカ」を選んでしまっているからです。
ウォッカは無味無臭が基本とはいえ、
銘柄によってまろやかさや芯の強さなど大きな差があります。
本記事では、
ホームバーテンダー歴16年の筆者が実際に10本を同時に飲み比べて比較し、
初心者でも扱いやすく、カクテルがおいしくなる本格ウォッカを厳選しました
また、
「なぜ失敗するのか?」
「どんなものを選べばいいか?」
という選び方の基本も、やさしく解説しています!
この記事を読めば、
あなたのカクテルがグッと格上げされるはず!
この記事を書いているのはこんな人↓
先に結論|カクテルにおすすめのウォッカはこの2本!
先に結論だけ教えてほしい!!
そんなあなたのために、この記事で一番におすすめしている銘柄を
【コスパ型】 ・ 【プレミアム型(高級品)】
にわけてご紹介します↓
アブソリュート ウォッカ
コスパ型ウォッカのおすすめは、
アブソリュートウォッカです。
クセのないクリアな香味と、滑らかな口当たりが特徴です。
ライ麦由来のやわらかな甘みがあるもの特徴で、
その甘味がどっしりとた厚みをカクテルに与えてくれます
そのため、他の材料と割った際、
「薄まった、、」という印象なく美味しいカクテルが作れますよ!
これだけの利点があるのに、価格は1000円台とお手頃!
〇クリアでアルコール臭がない
〇混ぜても薄まらない腰がある
〇価格は超お手頃
→お手頃で探すなら、アブソリュート以外ありません!
ベルヴェデール ウォッカ
プレミアム型ウォッカのおすすめは
ベルヴェデール ウォッカです。
アブソリュート以上にクリアで上質。
わずかにクリーミーでまろやかな印象が特徴です。
そのため、出来上がるカクテルも、
しっとりとした余韻が感じられる仕上がりになります。
ベルヴェデールは、甘さも上質で、バニラのような
甘さが繊細に長く続くのも魅力の一つです。
この甘さにより、カクテルがまとまって
芯があるのにまろやか、というバランスの取れた味わいになりますよ!
値段は3000円~と高価ですが、その価値ある一本です。こだわりたい方はぜひ!
ウォッカとは?
ウォッカとは、
穀物やじゃがいもなどを原料にした蒸留酒のことです。
無色透明・無味無臭に近いのが特徴で、アルコール度数は40度前後が一般的です。
無色透明・無味無臭は、連続した蒸留と徹底したろ過により、
不純物や雑味を極限まで取り除くことで実現します。
以上より、ウォッカはクセがなく、他の素材と合わせやすいため、
カクテルベースとして広く使われるお酒になっています。
ウォッカとジンなどの違い
ウォッカはカクテルベースとして、
「他の素材の味や香りを引き立てる」
ために使われるお酒です。
最大の特徴は、無味無臭に近づけて造られること。
雑味やクセをできる限り取り除いた、
いわば“透明な土台”として機能します。
一方、
ジン・ラム・テキーラ・ウイスキーなどのスピリッツは、
それぞれにはっきりとした香りや味わいの個性があります。
たとえば、
ジンならハーブやスパイス、
ラムは甘みや熟成香、
テキーラはアガベ由来の青い香り、
ウイスキーは麦芽や樽香など、
それぞれがカクテルの風味に大きく影響します。
つまり、
- ウォッカ:他の素材を主役にするために使う
- ジンやラムなど:お酒自体が主役になれる個性派
という違いがあるんです。
たとえば、
「モスコミュール」や「スクリュードライバー」などのウォッカカクテルは、
ライムやジンジャーエール、果汁などの素材の香りが前面に出てきます。
一方で、
「ジントニック」や「ダイキリ」のようなジン・ラムベースのカクテルは、
スピリッツ自体の味わいも一緒に楽しむスタイルです。
ウォッカは、あえて“味がないこと”が価値になるお酒。
だからこそ、他のスピリッツとは全く異なる立ち位置で活躍する存在なんです!
ウォッカと焼酎の違い
ウォッカと焼酎は、どちらも無色透明でアルコール度数が高めの蒸留酒。
そのため、よく「似ているお酒」として混同されがちですが、
実は製法や風味、文化的背景がまったく異なるお酒です。
まず、日本の焼酎には大きく分けて2種類あります。
- 甲類焼酎:
連続式蒸留という方法でつくられ、アルコールを高純度で抽出します。
クセのないクリアな味わいが特徴で、
チューハイや梅酒のベースとしてよく使われます。安価で大量生産向き。 - 乙類焼酎(本格焼酎):
単式蒸留という方法でつくられ、原料の風味を残すのが特徴。
食中酒として親しまれており、焼酎本来の個性を楽しむお酒です。
では、ウォッカとこれらの焼酎を比較していきます↓
- ウォッカ:
甲類焼酎と同じ連続式蒸留。その後に徹底的なろ過工程を経て、
アルコール以外の成分を極限まで取り除きます。
そのため、「無味無臭に近い」「クセのない滑らかさ」が際立っています。 - 甲類焼酎:
こちらはウォッカほどのろ過工程はなく、
味のクリアさやスムースさではウォッカの方が上です。 - 乙類焼酎:
こちらは単式蒸留。ろ過は調整程度で、風味がしっかり残っています。
ウォッカとは全くの別物といえます。
以上より、
ウォッカは「無味無臭の蒸留酒」、
甲類焼酎は「ウォッカに近いが、ややラフな造りの蒸留酒」、
乙類焼酎は「香りやコクを楽しむ蒸留酒」。
という違いがあります。
カクテルに合うウォッカとは?
カクテル向けのウォッカで最も大切なのは、
他の材料の味わいを引き立て、芯のあるカクテルが作れる
ことです。そのためには、
ウォッカ自体に癖がなく、アルコール臭もほとんど感じられないことが重要です。
まろやかでありながら腰のあるウォッカは、カクテルで割っても味がへこたれず、
無味無臭ながらもただの水とは違う、芯のある味わいを作り出します。
このように、
癖の無さとまろやかさ、そして芯の強さを併せ持つウォッカ
こそが、カクテルのベースとして最適なウォッカと言えます。
ここからは、これらの要素がなぜ重要なのかを詳しく解説していきます。
なぜカクテル向けにはクセがないほうが良いのか?
癖のないウォッカを選ぶことで、
クリアで上質なカクテルに仕上がるからです。
ウォッカは上級になるほど、
無味無臭に近づき、その透明感が最大の魅力です。
プロのバーテンダーが使うのは基本的に高品質なウォッカであり、
多くのカクテルレシピは無味無臭のウォッカを前提に作られています。
癖のあるウォッカを使うと、
レシピ通りの分量や組み合わせでも味わいがちぐはぐになりやすく、せっかくのカクテルのバランスを崩す可能性が高いです。
特に安価なウォッカは、
ジンやラムで評価される「良い癖」ではなく、
飲みづらさを感じる嫌な癖が目立つことが多いのも特徴です。
そのため、カクテルの土台としては、
「癖がないウォッカ」を選ぶのがベストです。
クリアでスムースな味わいが、カクテル本来の美味しさを引き立ててくれますよ!
アルコール臭の少なさ・まろやかさの大切さ
カクテルにおけるウォッカは、
他の材料の味わいを引き立てる「透明な土台」の役割を担います。
そのため、アルコール臭がほとんどないクリアなウォッカが理想的です。
しかし、ウォッカが無味無臭すぎてカクテルの味が薄くなるというわけではありません。
良いウォッカは、
まろやかさを持ちながらも「芯のある強さ」を備えているため、
カクテルにしても味がへこたれず、しっかりとした存在感を残します。
この腰の強さがあることで、他の材料と調和しながらも、
カクテル全体の味を引き締めてくれるのです。
つまり、カクテルのベースとして最適なウォッカは、
嫌なアルコール臭がなく、カクテルにしたときに薄まらず、まろやかで力強い味わいを持つもの。
こうしたウォッカを選ぶことで、透明感と深みのある上質なカクテルが実現しますよ!
初心者がウォッカ選びで失敗しがちな理由
ここでは、初心者の方がウォッカ選びでつまずきやすい3つの落とし穴をご紹介します。
どれも、私が16年間自宅でカクテルを作り続けてきた中で、
「これは最初に知っておけばよかった」
と実感した経験からくるものばかりです。
おそらく、少しウォッカに慣れた方なら「あるある!」と共感していただけるはず!
逆に、
これからウォッカを買おうとしている方にとっては、事前に知っておくことで失敗を防げるヒントになると思います。
このあとには、失敗しないウォッカの選び方も丁寧に解説していますので、
この記事を読み終えるころには「自分にぴったりのウォッカ」がきっと見えてきますよ。
それではまず、初心者が美味しくないウォッカを買ってしまう主な原因から見ていきましょう↓
店頭販売は安価なものが中心
スーパーや量販店の酒売り場に並んでいるウォッカの多くは、安価なエントリーモデルが中心です。
これらは価格を抑えるために製造コストが低く、
雑味やアルコール臭が強めに残っていることが多いのが実情です。
ウォッカは、値段が上がるにつれて雑味が除かれ、まろやかでクリアな味わいへと進化するお酒。
にもかかわらず、スーパーでしか買ったことがない人は
「ウォッカってキツい」
「ただアルコール臭いだけ」
といったマイナスの印象を持ちがちです。
実際、
私自身も最初はスーパーのウォッカで何度かカクテルを作って
「これは合わないな……」と感じ、しばらくウォッカから遠ざかった経験があります。
本当に良いウォッカは、驚くほどまろやかなんですけどね!
でも最初はわからないんです、、
ネット購入は飲んだことがなくて不安
店頭ではなかなか満足できるウォッカに出会えない──
そう感じたとしても、
「じゃあネットで買おう」とすぐに決断するのは難しいですよね。
特に、
飲んだことのないウォッカをネットで、
3,000円以上出して買うのは正直かなり勇気がいりますよね!
「せっかく買ったのに、思ったよりアルコール臭くて美味しくなかったらどうしよう…」
そんな不安から、購入をためらってしまう人も少なくありません。
結局、
無難に近所のスーパーで手に入る安価なウォッカで我慢してしまい、
「やっぱりウォッカってクセがあって飲みにくい」
と悪い印象を強めてしまう……。
これは、
ウォッカの本当の魅力に出会う前に挫折してしまう、もったいないパターンです。
だからこそ、「信頼できる情報をもとに、自分に合った1本を選ぶ」ことが何より大切。
このあと紹介する選び方とおすすめ銘柄をチェックすれば、不安なくネット購入の一歩が踏み出せるはずです。
比較する機会が少ないので違いがわかりにくい
バーテンダーならまだしも、一般の方が一度に何種類ものウォッカを買って飲み比べることは、まず滅多にありません。
多くの場合、「これだ!」と思った一本や、「まあ飲めるかな」という一本を見つけた時点で、他の銘柄には手が伸びなくなってしまいます。
しかし、その段階で選んだウォッカよりも、実は安くておいしい別の銘柄があるかもしれません。
そうした掘り出し物を見逃してしまうのは、ホームバーテンダーならではの避けがたいデメリットの一つです。
本記事では、私自身が10種類のウォッカを購入し、同時に試飲・比較検討を行いました。
これにより、読者の皆さんは安心して読み進めていただけるはずです!
ウォッカの選び方
ここでは、実際に失敗しないカクテル向けウォッカの選び方を順番に紹介していきます。
この3ステップで進んでいけば、失敗のない商品を選び取っていけますよ
■アルコール臭がないものを選ぶ
↓
■他の材料と混ぜてもへこたれないものを選ぶ
↓
■香りや味わいを選ぶ(任意)
のステップで進んでいきます
アルコール臭がないものを選ぶ
カクテルに使うウォッカは、
アルコール臭がないクリアなものを選びましょう。
ウォッカはもともと無味無臭に近いスピリッツ。だからこそ、他の素材の香りや味わいをしっかり引き立てる“土台”としての役割を担います。
ところが、安価なウォッカや精製が甘いものだと、鼻にツンとくるようなアルコール臭が残っていることがあります。
これがカクテルに入ると、まるで焼酎のような“むわっ”とした香りが立ち上ってしまい、全体がどこか野暮ったく、安っぽいカクテルになってしまうんです。
それではせっかくのフルーツジュースやリキュールの香りも台無し。
まるで「宅飲みで適当に作った感」が出てしまい、バーのような本格的な一杯からは遠のいてしまいます。
だからこそ、初心者こそクセのない、雑味のないウォッカを選ぶのがカギ。
少し値は張っても、クリアでまろやかなウォッカを使うことで、
素材本来の香りが引き立つ、美しく仕上がったカクテルが誰でも作れるようになりますよ。
薄まらず、コシがあるものを選ぶ
ウォッカは無味無臭のお酒と言われていますが、実はカクテルに混ぜたときの「薄まり方」に差があります。
あるウォッカは、他の素材と混ぜると「なんだか味がぼやけて薄くなったな…」と感じる仕上がりに。
一方で、
別のウォッカは無味無臭でありながらも、カクテル全体に「しっかりとした芯や腰」を与え、味に奥行きと安定感をもたらすものもあります。
この腰の強さがあるかどうかは、実はカクテルづくりにおいてとても重要です。
無味無臭だからこそ、
他の素材の味を引き立てながらも、カクテル全体のバランスを支える見えない土台のような役割を果たすウォッカが、真にカクテル向きだと思います。
この腰の強さは、
値段が高くなるにつれて感じる商品が多くなる印象があります。
しかし、高級品にだけ感じるわけもありません。
実際に試飲してみると、安価な商品では、アブソリュートウォッカが腰が強く、カクテルがまとまる印象がありました。
香り・味わいを選ぶ(任意)
ここまでに紹介した「アルコール臭がない」「薄まらずに芯がある」ウォッカを選べていれば、カクテルにしっかり合う良質なウォッカはすでに手に入っています。
そのうえで、さらにこだわりたい方は、
香りや味わいの“わずかな違い”にも注目してみるのもおすすめです。
ウォッカは何度も蒸留され、徹底的にろ過されたお酒なので、他のスピリッツほど強い個性は出ませんが、それでも原料や製法によって微妙なフレーバーの差が感じられます。
- ライ麦やトウモロコシ由来:バニラのような甘み
- ジャガイモ由来:ややクリーミー
- ブドウ由来:フルーティーさや、白い花
こうした違いは、ウォッカをそのままストレートで味わうときはもちろん、繊細なカクテルに仕上げたときにもわずかに表情を変えてくれます。
味の違いはほとんどないと言われるウォッカですが、
細部にまでこだわりたい方は、原料の違いにも注目して選ぶのも良いアプローチですよ。
迷ったら、高級品を買うのもあり!
前章までの選び方を見た上で、
それでも迷う場合は、プレミアムウォッカの購入をおすすめします。
プレミアムウォッカを購入すれば、基本的には失敗することはありません。
ジンやラムと違って、
ウォッカは、価格が高くなるほど個性的になって扱いが難しくなるということはありません。
ウォッカは、クリアでまろやか、雑味や癖を徹底的に取り除くことが品質の指標となるお酒です。
そのため、高級品や高品質なウォッカほど、クリアで雑味のないまろやかな味わいになっていきます
カクテルベースとして使う際も、こうしたクリアで癖のないウォッカが最も適していますので、価格が高いウォッカを選べば、基本的に失敗は少ないでしょう。
たとえば、グレイグース、ケテルワン、ベルヴェデールといった銘柄は、カクテル用としてまず間違いのない選択肢です。
2本持ちも非常に有効です
いくら品質が安定しているからと言って、
高価なウォッカだけを継続して購入するのは、コスト面の負担が大きくなりがちですよね。
そこでおすすめしたいのが、スタンダードウォッカとプレミアムウォッカの両方を使い分ける方法です。(管理者が実践しています)
たとえば、
ベースの味わいが強く出にくいスクリュードライバーのようなカクテルや、さっぱりとゴクゴク飲みたいときのようにウォッカの味が前面に出ないときはスタンダードウォッカを使います。
一方で、
じっくり味わいたい時や人に振る舞うときなど、ウォッカの味わいで勝負するときはプレミアムウォッカを使います。
この方法なら初期費用はかかりますが、
継続的なコスト負担を抑えつつ、気分やシーンに合わせて快適にカクテル作りを楽しめます。
経済的でありながら、本格的な味わいも妥協しない、理想のバランスですよ!
ぜひ取り入れてみてください!
カクテル用ウォッカおすすめ銘柄10選
ここでは、前の章でご紹介した「選び方のポイント」をふまえて、カクテルにぴったりのウォッカ銘柄を紹介していきます。
すべて、実際に私が飲み比べた上で「カクテルに向いている」と感じたものを紹介しています。
さらにそれぞれのウォッカに向いている人のタイプや、どんなカクテルに合うかといった“選ぶヒント”も添えてご紹介します。
「いろんな特徴を見比べて、自分にぴったりの1本を見つけたい」という方は、ぜひすべてチェックしてみてください。
「スクリュードライバーに合うものがほしい」など、目的がはっきりしている方は、当てはまるウォッカだけ選んで読むのもOK!
なお、各銘柄の見出しをクリックすると、該当箇所までジャンプできます。ぜひご活用ください。
~コスパ型~
■安く始めたい!でもカクテルに合うウォッカが欲しい
→アブソリュート ウォッカ
~プレミアム型~
■シャープな味わいのカクテルを作りたい
→ケテル ウォッカ
■芯・メリハリ・清涼感のあるカクテルを作りたい
→グレイグース
■フルーツや花のニュアンスをつけたい
→シロック
■甘み・丸みで包み込むようなコシをだしたい
→ベルヴェデール
アブソリュートウォッカ
アブソリュートウォッカは、安価でありながらも、
クセのないクリアな香味と、滑らかな口当たりが特徴です。
ライ麦由来のやわらかな甘みがあるもの特徴で、
その甘味がどっしりとた厚みをカクテルに与えてくれます
そのため、他の材料と割った際、
「薄まった、、」という印象なく美味しいカクテルが作れますよ!
〇クリアでアルコール臭がない
〇混ぜても薄まらない腰がある
〇価格は超お手頃
→お手頃で探すなら、アブソリュート以外ありません!
ケテル ウォッカ
ケテルワンは、プレミアムウォッカの中でもシャープでドライな味わいが際立つ1本です。
口に含むとほのかな甘みを感じますが、すぐにスッと消えて後に残りません。
その理由は、オランダ産の非遺伝子組み換え冬小麦と、単式蒸留+連続蒸留の併用にあります。
小麦由来の自然な甘みを単式蒸留で引き出しつつ、連続蒸留と活性炭ろ過でクリアな飲み口に仕上げているため、まろやかさとキレを両立しています。
この「甘味と引き」の絶妙なバランスは、カクテルでも活きてきます。
たとえば、モスコミュールなど、爽やかさを活かしたいカクテルでは、シャープさが味わいを引き締めてくれます。それでいて強すぎないので、素材の風味を邪魔せず、美しいバランスのカクテルに仕上がりますよ!
実際に、バーでもケテルワンを使っているところは多く、プロが選ぶウォッカとしての実力もお墨付き。
「シャープな味わいが好き」「後味すっきりなカクテルを作りたい」という方には、間違いなくハマる1本です。
グレイグースウォッカ
グレイグースは、プレミアムウォッカの中でも清涼感とまろやかさのバランスが非常に優れた1本です。
口当たりはやわらかく、それでいてほんのりとしたミネラル感が、どこか清涼な印象を与えてくれます。
このミネラル感の理由は、フランス・コニャック地方のミネラル分を程よく含んでいる天然湧水を使用しているからです。
このミネラル感があるおかげで、カクテルにしたときにも複雑で立体的な味わいを演出できます。
ただし、その複雑さも過剰ではなく、あくまでベースはクリアでまろやか。まさに「王道の本格ウォッカカクテル」を作るには理想的な1本です。
私自身、オーセンティックバーでこのウォッカが使われているのを最も多く見かけてきました。
プロからの信頼も厚く、迷ったらこれを選べば間違いありません。
「バーで出てくるような本格的な味を、自宅でも」
そう考えている方にとって、グレイグースはまさに理想的なスタンダードウォッカです。
シロック ウォッカ
シロックは、他のプレミアムウォッカと一線を画す独自性を持ったウォッカです。
シロックはフルーティーでフローラルなフレイバーが特徴のプレミアムウォッカです。
その理由は、原料にブドウを使用しているという点にあります。
グラスに注いだ瞬間に広がるのは、
フルーティーな果実香と、白い花を思わせる上品なフローラルな香り。この香りだけでも、他のウォッカとはまったく違う印象を受けるはずです。
とはいえ、シロックの良さは香りだけではありません。味わいはあくまでもクリアでまろやか。香りが個性的でも、飲み口は王道のプレミアムウォッカとしての完成度をしっかり保っています。
そのため、シロックを使ったカクテルはどこか華やかでフルーティーな仕上がりになりつつも、全体のバランスが崩れることはありません。
「ほんの少し個性を加えたい」「香りで楽しむカクテルを作りたい」
という方には、まさに理想的な1本です
ベルヴェデール ウォッカ
ベルヴェデールは、アブソリュート以上にクリアで、わずかにクリーミーなまろやかさが魅力のプレミアムウォッカです。
その理由は、ポーランド産のライ麦を原料に使っていることにあります。ライ麦特有の自然な甘みが、ウォッカにほのかなコクを与えています。
さらに、ろ過を控えめにして原料の風味をあえて残す製法を採用。それでも雑味やアルコール臭が出ないのは、原料や水の質が非常に高いためです。
結果として、まろやかで芯のある、上質な味わいに仕上がっているのが、ベルヴェデールの大きな魅力です。
そのため、出来上がるカクテルも、
しっとりとした余韻が感じられる仕上がりになります。
ベルヴェデールは、甘さも上質で、バニラのような
甘さが繊細に長く続くのも魅力の一つです。
この甘さにより、カクテルがまとまって
芯があるのにまろやか、というバランスの取れた味わいになりますよ!
値段は3000円~と高価ですが、その価値ある一本です。こだわりたい方はぜひ!
落選したけど惜しかった銘柄(補足紹介)
ここからは、実際に試飲した中でおすすめには入らなかったウォッカたちを、表形式でまとめてご紹介します。
なかにはアルコール臭が強めに感じられたものもありましたが、それぞれに個性や良さもあります。とくに、価格が抑えられている点は魅力。
「まずは手頃な価格から試してみたい」
という方には、選択肢として十分アリな銘柄も含まれています。
ぜひ、あなたのウォッカ選びの参考にしてみてください↓
銘柄 | おすすめな人 | 実飲した感想 |
---|---|---|
スミノフ | とにかく安くから始めたい人 ミニボトルもあり! | アルコール臭が他の銘柄よりも強く感じました 味わいは穀物のような甘いフレイバー |
スカイ | 品質そこそこに安く始めたい! シャープな味わいが好き | アルコール臭は中程度。他と比べて若干シャープに感じました |
フィンランディア | 品質そこそこに安く始めたい! まろやかな味わいが好き | アルコール臭は中程度。他と比べて若干まろやかに感じました |
スミノフブラック | スミノフのアルコール臭を上品にした感じ スミノフ好きはぜひ! | アルコール臭は中程度。穀物のような甘い香りが強めです。価格は高めですが、スミノフが好きな人はあり! |
HAKU 白 | 焼酎や日本酒が好きな人 他の銘柄よりも日本的な透き通りがある | アルコール臭は中程度。他のと明らかに違うのは、日本酒や焼酎を飲んだ時のような日本的な透き通る甘さがありました。 日本酒みたいに、料理と合わせやすいなと思いました |
■表で紹介しているウォッカたち↓
慣れてきたら挑戦!フレーバーウォッカの世界
ウォッカ選びに少し慣れてきた方や、すでに定番の1本を見つけた方におすすめしたいのが、フレーバーウォッカです。
通常のウォッカは無味無臭に近い“透明な土台”でしたが、
フレーバーウォッカには果物やスパイス、ハーブなどの香りが加えられており、カクテルに新しい彩りを添えてくれます。
ここからは、そんなフレーバーウォッカの魅力と、初心者でも取り入れやすいおすすめの使い方をご紹介します。
「ちょっと違うカクテルを作ってみたい」
「簡単に香りを足したい」
という方は、ぜひ参考にしてみてください!
アブソリュート シトロン
アブソリュート シトロンは、スウェーデンのプレミアムウォッカブランドが手がける、レモン風味のフレーバーウォッカです。
天然のレモンエキスを使用しており、香りは爽やかでフレッシュ。
口に含むと、ほどよい酸味とまろやかな甘みがバランスよく広がり、まさに柑橘系の爽快さを感じられる一本です。
トニックウォーターやソーダで割るだけでも美味しく、カクテル初心者にも扱いやすいのが魅力。
クセが少なく、ベースのウォッカ自体も高品質なので、「はじめてのフレーバーウォッカ」としておすすめです。
グレイグース ラ ポワール
グレイグース ラ・ポワールは、フランス産の超プレミアムウォッカ「グレイグース」に、天然の洋梨(ラ・フランス)エッセンスを加えたフレーバーウォッカです。
一口飲めば、ふわっと上品に広がるフルーティーな香りと、みずみずしい甘さに驚かされます。まるで熟した洋梨をそのままかじったかのような芳醇な味わいが魅力です。
フルーツとの相性も良く、白ワインやスパークリングワインと合わせれば、華やかでエレガントな一杯に。
特別な日やパーティー、おもてなしのカクテルにぴったりの上質さを備えていますよ!
ヴァンゴッホ ダブルエスプレッソ
ヴァンゴッホ ダブルエスプレッソは、オランダ発のクラフトウォッカブランド「ヴァンゴッホ」が手がける、ビターなエスプレッソフレーバーのウォッカです。
特徴は、砂糖を加えずにエスプレッソの深煎り感と香ばしさをそのまま閉じ込めた、まさに“大人の味”。甘くない分、飲み口はシャープで、しっかりとしたコーヒーの苦味が楽しめます。
特に、エスプレッソ・マティーニを作る際にはこの一本があると格段に本格的な味わいに仕上がります。
夜の一杯や食後のデザートカクテルとしてもおすすめで、甘いお酒が苦手な人にもぴったり。男性からの支持も高い、知る人ぞ知る名品です
ウォッカで作るおすすめカクテル4選
せっかく良いウォッカを買ったなら、カクテルを作ってみませんか??
ここでは、ウォッカベースのおすすめレシピを厳選して紹介します。
ウォッカの消費にもなりますので、色々な味にチャレンジしてみてくださいね!
キスオブファイア
●ウォッカ20mlml
●ドライベルモット20ml
●スロージン20ml
●レモン2dash
●砂糖スノースタイル用
グラスの縁に砂糖をつけておく。その他の材料をシェークしてグラスに注いで完成!
妖艶なルビーレッドの液色が非日常感を醸し出す大人なカクテルです。
カクテル言葉は「情熱的な恋」。誕生日カクテルは11月29日。
味わいはスモモのフルーティーな甘酸っぱさとハーブ感があり、しっとりと飲める味わいです。
このカクテルはお気に入りで、何作ろうか迷ったときはとりあえず作っちゃいます。
スノースタイルはめんどくさいので、してません!
ドライベルモットは銘柄によって味わいが結構違います
こちらでは10種類を同時に実飲して徹底比較、解説しています↓
キスオブファイアは、個人的に非常に好きなカクテルです
アレンジレシピ等を載せた特設記事がありますのでご興味あれば↓
コスモポリタン
●ウォッカ30ml
●ホワイトキュラソー10ml
●ライム10ml
●クランベリー10ml
全ての材料をシェークしてグラスに注いだら完成!
クランベリーの甘酸っぱさと柑橘が相性抜群!キリッと爽やかなカクテル。
普通のウォッカでも美味しくできますが「アブソリュート シトロン」で作るとより柑橘が増して飲みやすくなります。
ホワイトキュラソーは銘柄によって香りや甘さが違います。
カクテルではよく使うアイテムなので、迷った時はこちらを↓
7種類を同時に実飲して徹底比較、解説しています
クランベリーもカクテルベースでよく使いますが
大入りしかなくて困ったことありませんか?
7種類を実飲して徹底比較、解説しています↓
モスコミュール
●ウォッカ30ml
●ライム15ml
●ジンジャービア適量
全てを氷が入ったグラスに入れて混和させたら完成!
ジンジャーのスパイス感とライムのスッキリ感でスッキリ飲みやすいです
レシピはウォッカとライム、ジンジャーとシンプルです。このシンプルさが故に広範囲のアレンジ幅を持っています。
本来はジンジャービアですが、ジンジャエールでも美味しく作れますよ!
ジンジャエールは、スパイス感の強い商品のほうがオーセンティックに作れますよ。
迷った時はご参考ください↓
ライムにもこだわるとより本格的になります!
ストレート果汁は銘柄によって味わいが大きく異なりますので
迷った時はぜひ見てみてください↓
モスコミュールについては特設記事があります
より本格的に作りたい方は、ご参考に↓
ブラッディマリー
ジュースというよりスープに近いカクテル。自分なりに色々アレンジするのも面白いですよ!
【一般的なレシピ】
●ウォッカ30ml
●トマトジュース適量
●レモン5ml
全てをグラスに注いで混ぜ合わせたら完成!
【写真のレシピ】
●ウォッカ30ml
●クラマトトマトジュース30ml
●無塩トマトジュース40ml
●タバスコ4滴
●レモン5ml
●ジャックダニエル バーベキューソース1tsp
全てをグラスに注いで混ぜ合わせたら完成!
ウォッカとトマトとバーベキューソースの相性抜群!はまぐりの塩気とタバスコの辛味もパンチが効く!
一般的なレシピがあるものの、レシピの自由度が高いカクテルです。
スパイスやウスターソースを入れても美味しく作れますよ。バジルやオレガノ、ローズマリー等のハーブとも相性がいいです。
ジャックダニエルのソースはめちゃくちゃ美味しいです。そのままバーベキューで使っても美味しいソースですが、このカクテルにも非常に相性が良いのでおすすめです。
他にも知りたいなら本やレシピ記事を見るのもアリ
ここでは厳選して紹介しましたが、
「もっと選択肢を広げたい!」
ということならば、レシピ本を持っておくことをおすすめします。
基本的に1冊持っておけばスタンダードカクテルは網羅できるので、一つ持っておくと何かと便利ですよ!
↓こちらがわかりやすくて、写真も綺麗なのでおすすめです
他にもレシピ本を知りたい方は特設記事がありますのでご参考まで↓
ウォッカベースをまとめたレシピ記事もありますので
手早く無料で見たい方はご参考に↓
ウォッカは料理にも使える!
ペンネ・アラ・ウォッカ
●ペンネ
●トマトペースト
●玉ねぎ
●ベーコン
●ニンニク
●生クリーム
●チリペッパー
●イタリアンパセリ
アラビアータのバリエーションというような感じです。
ウォッカは香り付けの意味もありますが、高アルコールによる乳化の促進で使われているようです。
オリーブオイルとソースが混ざり合うことでまろやかな仕上がりの助けになっているんだとか!
味わいはウォッカの感じは全くせず、美味しいですよ!
必要な道具はシェイカーだけ?
これらのカクテルを作るには、シェーカーやバースプーンが必要になります。
ゆったりした夜に、
自分だけの優雅なバータイムを楽しんでみては?
でも、いざ道具を揃えようとすると、その種類の多さに圧倒されて「どれを選べばいいの?」と、
立ち止まってしまうかもしれません。
ご安心ください!
カクテル作り初心者さんでも「これさえあれば間違いない!」と自信を持っておすすめできる、
「ハズレなしの必須アイテム」を厳選してご紹介します
これを読めば、あなたも今日から自宅バーのマスター!
シェーク
シェークは、カクテルを作る基本技法のひとつで、
シェーカーと呼ばれる専用の器具に材料と氷を入れ、勢いよく振って混ぜ合わせる方法です。
シェーカーは様々なメーカーが販売していますが、
安価なシェーカーを買うと噛み合わせが悪かったり爆発したりすることがありますので、
大手のメーカーでメジャーなものを購入することをおすすめします。
バースプーンはシェークする前に軽く混ぜて味見をするときに重宝します。
長めのものが扱いやすいのでおすすめです。
BIRDYの商品は非常に高品質ですが価格も高め。
そのため、コスパを重視する方には以下の記事で紹介している他の選択肢もおすすめです。迷ったときはこの記事を参考に↓
ウォッカをそのまま飲んでも大丈夫?
結論から言うと、ウォッカはそのままでも飲めます。
むしろ、本場ロシアやポーランドではストレートで飲むのが一般的です。よく冷凍庫でキンキンに冷やして、ショットグラスでくいっと飲むスタイルが定番。冷やすことでとろみが出て、口当たりがまろやかになり、アルコールの刺激も和らぎます。
ただし、日本で一般的に流通している安価なウォッカは、ストレートだとアルコールの刺々しさを感じやすい場合も。
ストレートで楽しみたいなら、できれば千円台後半以上のプレミアムウォッカがおすすめです。スムースでクセのない口当たりが、ウォッカ本来の魅力をしっかり感じさせてくれます。
ストレートがきついと感じる場合は、少量の水で割る“チェイサースタイル”や氷を浮かべたオン・ザ・ロックで試してみるのも◎。
ウォッカは無味無臭に近いため、味の主張は控えめですが、温度や濃度によって印象が大きく変わります。
ウォッカの簡単な歴史
アメリカにウォッカが登場したのは1930年代〜40年代とされています。
きっかけは、ロシア革命を逃れてアメリカに移住したロシア人たちや、スミノフ(Smirnoff)社の販促戦略。
当時のアメリカではジンやウイスキーが主流で、「ウォッカ?何それ?味がしない酒なんてつまらない」と思われていたとされています。
~ ウォッカブームを起こしたのは「モスコミュール」~
1940年代、ウォッカ、ジンジャービア、ライムで作る「モスコミュール」が、その飲みやすさと、銅マグで提供されるビジュアルのユニークさが人気に。
スミノフ社はこのモスコミュールを使って「ウォッカ=おしゃれなカクテルベース」というイメージを浸透させていきました。
その後「コスモポリタン」や「ブラッディマリー」、「ウォッカマティーニ(ボンドマティーニ)」など、軽やかでスタイリッシュなカクテルが流行。
現代では、ウォッカは「どんな材料とも相性が良い万能ベース」として確固たる地位を確立しています。
よくある質問(FAQ)
- Q冷凍庫に入れてもウォッカは凍らないの?
- A
はい。
ウォッカのアルコール度数は40%前後なので、
家庭用の冷凍庫(約-18℃)では凍りません。
冷やすことでとろみが出て、ストレートでも飲みやすくなりますよ
- Q安いウォッカと高いウォッカの違いは?
- A
一番の違いは「アルコールの荒さ」と「口当たりの滑らかさ」です。
高価なウォッカほど蒸留・ろ過が丁寧で、クセがなくスムースな味わいになります。
- Qウォッカと甲類焼酎、どっちがカクテルに向いてる?
- A
基本的にはウォッカの方が滑らかでクセがなく、カクテルに最適です。
甲類焼酎も代用可能ですが、香りや口当たりの面で違いが出ます。
- Qウォッカに賞味期限はある?
- A
開封前は基本的に劣化しません。
開封後も高アルコールのため腐敗はしませんが、
長期保存すると香りが抜けるため、1年以内を目安に使い切るのがおすすめです。
まとめ
ここまでカクテル向けのウォッカについて、選び方や特徴、具体的なおすすめ銘柄を紹介してきましたが、正直、種類が多くて迷ってしまう方も多いはずです。
そんなときは、思いきってプレミアムウォッカを選ぶのがおすすめです。
プレミアムクラスのウォッカは、基本的に雑味やアルコール臭が少なく、まろやかで腰のあるものが多いので、どんなカクテルに使っても失敗が少ないんです。
特に、
- はじめて本格的にカクテル作りをしたい方
- 自分で違いを体験してみたい方
- 家でもバークオリティを楽しみたい方
そんな方には、グレイグース、ケテルワン、ベルヴェデール、シロックなどのプレミアム銘柄が最適です。価格は少し上がりますが、確かな味わいと満足感が得られます。
あとは、この記事で紹介した「腰の強さ」「クセのなさ」「香りの違い」などを参考に、自分に合った1本を見つけてみてください。
きっと、カクテル作りがもっと楽しく、もっと美味しくなりますよ!
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