「ダークラムをカクテルに使いたいけど、種類が多すぎてどれを選べばいいのか迷ってしまう…」
そんな方のために、この記事では、
実際にカクテルに使って飲み比べたダークラム10本を厳選してご紹介します。
初心者にも扱いやすいバランス型から、
ラム好きが唸るようなコク深い一本まで
それぞれの味わいや香りの特徴、カクテルとの相性を丁寧に解説します。
また、選び方のポイントや、よくある疑問(FAQ)もカバーしているので、この記事を読むだけで
「自分にぴったりのダークラム」が見つかります!
書いているのはこんな人↓
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先に結論|初めてならコレを買えば失敗しない
先にこの記事の結論をお伝えします。
「初心者向け」「こだわり向け」としておすすめを2本紹介します↓
【初心者向け】一番のおすすめはバカルディ ブラック

バカルディ ブラックは、これからダークラムを試したい初心者にぴったりの1本です。
味わいはまさに王道。甘いフルーツやバニラ、ほんのりとした樽香が調和し、
クセが少ないのにしっかりとコクを感じるバランスの良さが魅力です。
カクテルとの相性も抜群で、ダークラムベースのクラシックカクテルはもちろん、
自分好みのアレンジにも柔軟に対応できます。
また、世界的な大手ブランド「バカルディ」が製造しているため、
価格が手ごろで流通も安定。継続して手に入れやすいのも、
初心者におすすめできる大きなポイントです。
【こだわり向け】一番のおすすめはロン・アブエロ 12年

「ダークラムの奥深さをしっかり味わいたい」──
そんなこだわり派におすすめなのが、
ロンアブエロ 12年です。
グラスに顔を近づけた瞬間、ふわりと広がるのは甘く芳醇な香り。
口に含むと、上質な甘みと深いコクが口いっぱいに広がり、
長い上質な余韻が続きます。
まるで高級ブランデーのような高貴な雰囲気があり、
ダークラムの“格”を感じさせる逸品です。
価格はやや高めですが、流通も安定しており、継続して購入できる安心感も魅力。
「ちょっと贅沢に、でも確かな1本を」
と考えている方には、ぜひおすすめしたいダークラムです。
ダークラムとは?

ダークラムとは、長期熟成により色が濃くなったラム酒の一種で、
深みのある甘さと香ばしい風味が特徴です。
オーク樽で数年〜十数年熟成されることで、
カラメルのようなコクやバニラ、スパイス、ウッディな香りが生まれます。
色は濃い琥珀色〜黒褐色で、ホワイトラムよりも味わいが重厚です。
そのまま飲んでも楽しめますが、ハヴァナサイドカーなど、
ラム自体の風味を活かしたカクテルにもよく使われます。
ラム酒とは?

ラム酒とは、サトウキビのしぼり汁や糖蜜を発酵・蒸留して作る蒸留酒です。
ラム酒は、
糖蜜を使う一般的なインダストリアルラム、
生搾り汁を使う個性的なアグリコールラム
に分かれます。
インダストリアルラムは、熟成度合いで
ホワイト・ゴールド・ダーク
に分かれ、それぞれ合うカクテルが異なります。
主にカクテルで使われるのは、ホワイトとダークラムです。
ホワイトラムとダークラムの違いは?

ホワイトラムとダークラムの最大の違いは、
熟成期間と味わいの深さです。
ホワイトラムは短期熟成または無熟成で作られるため、
無色透明でクセが少なく、軽やかな味わいが特徴です。
モヒートやダイキリなど、爽やかなカクテルによく使われます。
一方、ダークラムはオーク樽で長期熟成され、
深い琥珀色で芳醇なコクのある味わいを生み出します。
ダーク&ストーミーのように、ラムそのものの風味を活かすカクテルに適しています。
つまり、
ホワイトラムは他の素材を引き立てる「名脇役」
ダークラムは風味を主張する「主役」
のような存在です。どちらが良いというよりも、
用途や好みによって選び分けるのがポイントです。
カクテル向けのホワイトラムをお探しならこちらもご参考ください↓
ダークラムとスパイスラムの違いは?

ダークラムとスパイスラムの最大の違いは、
香り付けの有無です。
ダークラムは、長期熟成によって自然に生まれたコクや風味、色合いが特徴です。
一方、スパイスラム(スパイスドラム)は、ホワイトやダークラムに、
バニラやナツメグなどのスパイスやフレーバーを人工的に加えて作られるのが特徴です。
そのため、甘みや香りがよりわかりやすく、カジュアルに楽しめるラムとして人気があります。
スパイスラムは、コーラ割りやクリーム系カクテルに向いており、
ダークラムよりも飲みやすさ重視のカジュアルなレシピに合います。
簡単に言えば、
ダークラムは「熟成で深みを出したラム」
スパイスラムは「香りを加えて個性を演出したラム」
と覚えるとわかりやすいと思います!

色合いも非常に似てるので紛らわしいですよね・・・。
私は、このことを知ってから、購入の際はラベルをしっかり見るようになりました!
カクテル向けのダークラムを選び取る鉄則は?

前項目で述べたように、ダークラムを使ったカクテルは、
甘くコクのある重厚な、そのものの味わいが主役になるレシピが多いのが特徴です。
そのために
ダークラムをどう選ぶかで、
出来上がるカクテルの完成度も大きく変わります。
カクテル向けのダークラムを選ぶ鉄則として
「そのままでも美味しいこと」
「個性が強すぎないこと」
「流通が安定していること」
が非常に重要になります。
1. そのままでも美味しい
カクテルの完成度を底上げする大事な要素になります。
原酒が美味しくなければ、割っても美味しくなりません。
これはウィスキーでもラムでも共通の鉄則で、
カクテル初心者が
「なぜか美味しくならない…」
と悩む原因の1つに
「そもそもベースの酒が美味しくない」
ということがよくあります(私もそうでした!)
2. 個性が強すぎない
強すぎるエステル香やスパイス感は、
レシピの再現性を崩壊させるリスクがあります。
このことは、特に初心者に
「なぜレシピ通りに作ったのに全然違う味になるの?」
という落とし穴になります。
私も経験上、個性が控えめなダークラムのほうが、
他の素材とうまく調和し、結果的に
美味しいカクテルに仕上がるように思います!
3. 流通が安定している
再購入できないお酒では、
味の再現性が担保できないです。
おうちバーテンダーは、購入ルートが限られているので、
流通が不安定な商品を買ってしまうと継続断念のリスクがあります。
カクテルは“積み重ね”の世界なので、継続的に使えるというのは、
実はプロ以上にホームバーテンダーにとって重要です。
初心者でも失敗しない!ダークラムの選び方 完全ガイド

ここからは、この手順に沿って、
「初心者でも失敗しないダークラムの選び方」
を紹介していきます。
私の16年の経験の中の、実体験に基づいている選び方なので、再現性は高いと思います!
失敗しない自分に合ったダークラムを選び取っていきましょう!
メジャーなものを選ぶ

ダークラムを選ぶなら、
まずはメジャーな銘柄から始めましょう。
理由は、商品情報が明瞭でいて、手に入りやすいからです。
ダークラムの中には、熟成年数や甘味料の有無が明記されていないものもあります。
そうなると、初心者には、
「このラムがどんな味わいで、どんなカクテルに向くのか」
がわかりづらくなります。
ダークラムに定評のあるメジャーな商品であれば、
しっかり開示されているものが多く、初心者でも使い方を判断しやすいのが魅力です。
何を選んだかが明確になれば、作るカクテルもブレずに安定します。
また、メジャーなラムは流通が安定していることが多く、
同じ商品を継続して買いやすいのもポイントです。
そのため、分量の調整や他の材料との相性を何度も試せるので、
カクテル作りの腕を上げやすくなります。
味わいで選ぶ

今回ダークラムの味わいを、
■パンチ型=香ばしい熟したフルーツ
■コク型=甘いフルーツやバニラ
■濃厚コク型=ドライフルーツや重厚な甘味
に分けました。実際に試飲してみて
「原産国で分けるより、味わいタイプで選ぶのがわかりやすいな」
と思ったからです。
初心者が使いやすいタイプはコク型でクセが少なくバランスに優れているので、カクテルにも幅広く使えるのが魅力です。
一方で、
「パンチ型」や「濃厚コク型」のダークラムは、
香りや風味に強い個性がある銘柄も多く、人によっては好みが分かれることもあります。
そのため、初心者にとってはやや扱いづらいと感じる場合もあるでしょう。
とはいえ、今回紹介する10本はどれも飲みやすく、カクテルにも使いやすいものばかり。
初めてのダークラム選びでも、この記事の中から選べば、
大きく失敗することはありません。

どのタイプも安心して選ぶことができます!
熟成年数で選ぶ

カクテル向けのダークラムの
熟成期間は、10年前後を選びましょう。
ダークラムの個性は、熟成年数によって大きく変わります。
一般的に、熟成年数が長くなると風味が強くなり、
コクや香りが豊かになりますが、その分カクテルに使うには主張が強くなりすぎることも。
特に初心者の場合、熟成が長すぎるラムは扱いづらく、
うまく仕上げるには技術が必要です。
それでいて、高価で流通不安定なものも多いので
おうちカクテルでは避けるが無難です。
私自身も、長期熟成の希少ダークラムは避けることが多いです。
一方で、
熟成年数が短すぎるとコクに欠け、物足りなさを感じることもあります。
なので、扱いやすくて熟成のコクも感じる、
10年前後の熟成期間を目安に選ぶのがおすすめです。

今回紹介しているものについては、長期熟成のものでも比較的流通安定していますので、
安心して購入できますよ!
価格帯で選ぶ

初心者におすすめなのは、
1,000〜3,000円前後の価格帯です。
この価格帯は、流通・品質に定評のある大手メーカー、かつ
熟成年数10年前後の銘柄が多く、
クセが少なくカクテルにも使いやすいのが特徴です。
さらに、熟成期間が10年前後のラムは生産効率が高いため、
安定して流通している可能性も高く、リピートしやすいのもポイント。
もし、高価でこだわったラムを選びたいなら、
好きなメーカーの中で最も手頃な価格のダークラムを選ぶのがコツ。
そうした商品は熟成年数が比較的若く、
個性が控えめながらもコクはしっかりあり、カクテルにも相性抜群です。
さらに、熟成年数が若いことで生産コストも低く、
流通安定傾向にある商品が多いです。
ただし、熟成年数以外にも味の特徴やクセの強さは銘柄によって異なるため、
気になる場合はレビューや試飲を参考にすると良いと思います!
上記の選び方を踏まえたおすすめはこちら
ここでは上記で説明した選び方を踏まえたおすすめダークラムを紹介します。
初心者向け
こだわり向け
バランス重視向け
の3つにわけておすすめを紹介しますので、自分に合うものを見つけてみてください
バカルディ ブラック|初心者に最もおすすめのダークラム

バカルディ ブラックは、これからダークラムを試したい初心者にぴったりの1本です。
味わいはまさに王道。甘いフルーツやバニラ、ほんのりとした樽香が調和し、
クセが少ないのにしっかりとコクを感じるバランスの良さが魅力です。
カクテルとの相性も抜群で、ダークラムベースのクラシックカクテルはもちろん、
自分好みのアレンジにも柔軟に対応できます。
また、世界的な大手ブランド「バカルディ」が製造しているため、
価格が手ごろで流通も安定。継続して手に入れやすいのも、
初心者におすすめできる大きなポイントです。
ロンアブエロ 12年|香りと余韻にこだわる人の1本

「ダークラムの奥深さをしっかり味わいたい」──
そんなこだわり派におすすめなのが、
ロンアブエロ 12年です。
グラスに顔を近づけた瞬間、ふわりと広がるのは甘く芳醇な香り。
スパイシーなジャマイカ系の重厚な香りではなく、
バカルディやハバナクラブを思わせるような上品で甘やかなアロマを、
さらに豊かにした印象です。
口に含むと、上質な甘みと深いコクが口いっぱいに広がり、
長い上質な余韻が続きます。
まるで高級ブランデーのような高貴な雰囲気があり、
ダークラムの“格”を感じさせる逸品です。
流通も安定しており、継続して購入できる安心感も魅力。
「ちょっと贅沢に、でも確かな1本を」
と考えている方には、ぜひおすすめしたいダークラムです。
バランス重視・万能向け|飲みやすさと個性を両立したい方におすすめ

パンチのある味と芳醇なコクの両方を感じたい方はプランテーションがおすすめです。
プランテーションは、ジャマイカ産ラム特有のバナナやスパイスのような
香ばしい香りを感じられますが、その主張は強すぎず、
初心者でも比較的飲みやすいのが特徴です。
さらに、バカルディのような甘くまろやかなコクも兼ね備えているため、
ドライフルーツの豊かな味わいとジャマイカらしい香ばしさの両方をバランスよく楽しめます。
そのため、ラムの味わいにほどよい個性を求めつつ、
飲みやすさも重視したい方にぴったりです。
カクテルにもストレートにも使いやすく、まさに
「初心者向け」の飲みやすさと「上級者向け」の個性の良いところ取り
と言える万能タイプのダークラムです。
好みがあるなら、それに合わせて選んでもOK!

ここまでは「選び方のポイント」に沿って、
初心者でも失敗しにくいダークラムを紹介してきました。ですが、
すでに好みの味わいがある方や、
2本目・3本目を探している方は、
無理にセオリー通りに選ぶ必要はありません。
自分の好みに合った1本を見つけるのも、ラム選びの楽しさのひとつです。
「どれを選べばいいかまだ迷っている…」
という方は、以下の早見表が便利です!
10種類を好み別に分類したので、あなたにぴったりのダークラムがきっと見つかります
後半には、それぞれの銘柄の各論もあります!
あなたの感性にぴったり合うダークラムが、きっと見つかりますよ!

10種類を比較したときの相関表です
あなたの好み | 向いているダークラム |
---|---|
甘くなく癖のないドライな味わいが好き | フロール・デ・カーニャ 7年 |
野生感とスパイス感、黒糖のような甘味→惹かれる人 | キャプテンモルガン ダークラム |
野生感と香ばしい熟したバナナ→惹かれる人 | マイヤーズ オリジナルダーク |
甘いフルーツだけでなく、ドライさも欲しい | ハバナクラブ 7年 |
ベルモットのような香草系の甘味が好きな人 | ディプロマティコ |
トロピカルでいて芳醇な甘さを感じたい人 | ロン・サカパ 23年 |
芳醇なキャラメル香を感じたい人 | ディクタドール 20年 (終売品) |
フロール・デ・カーニャ7年|淡麗辛口派におすすめのダークラム
フロール・デ・カーニャ7年は、ダークラムの中でも異色の存在です。
実際にテイスティングしてみると、最初に口に運んだ瞬間、
とてもオイリーでウイスキーのような香りが立ち上がります。
味わいも非常にドライで、アルコール感がストレートに感じられるため、
まるで軽めのバーボンを飲んでいるような印象でした。
バカルディのような甘いフルーツの香りや、
マイヤーズのような独特なエステル香(バナナやスパイス系の発酵香)は控えめ。
そのぶん、一番淡麗でクリーンな味わいだなーと感じました!
甘ったるいラムが苦手な方や、ウイスキー好きな方にはぴったり。
逆に、濃厚な甘みやラムらしい華やかさを求める人にはやや物足りなく感じるかもしれません。
カクテルに使うなら、ドライな仕上がりが欲しいときにおすすめ。
ラムの甘さが邪魔にならず、爽快なバランスに整います。
甘口ではなく、辛口・キレのあるダークラムを探している方には、間違いなく候補に入る1本です。
キャプテンモルガン ブラックラム|甘くスパイシーな重厚系ダークラム
キャプテンモルガン ブラックラムは、
ジャマイカラムらしい個性がありながらも、甘く飲みやすい仕上がりが特徴の1本です。
最初にグラスを近づけると、独特なエステル香を感じ、
まさにジャマイカラムの印象を受けます。
そこに重なるのは、重厚でスパイシーな香り。
飲んでみると、黒糖を思わせる濃厚な甘みが広がりますが、
余韻にかけてはピリッとしたスパイスが感じられ、
甘さだけで終わらないバランスのよさが光ります。
味わいの重みで言えば、マイヤーズよりもやや甘めで深く、
より「黒さ」や「コク」が強調された印象です。
もしマイヤーズを「明るく華やかなジャマイカラム」と感じるなら、
キャプテンモルガン ブラックは「重厚で落ち着いたジャマイカラム」
と感じると思います。
カクテルに使えば、ダークラムらしい個性とコクを加えることができ、
スパイス感が甘さを引き締めてくれるので、
モスコミュールやラムコークに深みを持たせたいときにもおすすめです。
マイヤーズ |ジャマイカらしい香りと抜け感が魅力の万能ラム
マイヤーズは、香ばしく熟れたバナナやスパイスを思わせる「エステル香」が特徴のジャマイカ産ダークラムの代表格です。
キャプテンモルガンと比べると、コクや甘さはやや控えめですが、
湿った南国の果実のような野生味あふれる香りが広がり、個性をしっかり感じられます。
味わいはややドライで、カクテルにしても他の材料に埋もれにくく、
ラムらしさをきちんと演出できるのが強み。
とはいえ、香りが強すぎて扱いにくいわけではないので、
ダークラム主体のカクテルでも活躍します。
余韻は軽やかで明るく、まるで熱帯雨林から海に抜けたような開放感。
ジャマイカ系ラムを初めて飲んでみたい!という方の入口としてぴったりな1本です。
ハバナクラブ7年|フレッシュで滑らかなキューバンラムの代表格
ハバナクラブ7年は、王道のダークラムの中でバランス重視型の1本。
バカルディと同様にクセの少ないクリアな味わいを持ちつつ、
熟成による香りとコクがしっかり感じられます。
香りは甘いフルーツ系ですが、バカルディのように熟した南国フルーツではなく、
もう少しフレッシュで軽快な印象。
口に含むとアルコール感は非常にスムースで、
まるでブランデーを飲んでいるかのような丸みがあります。
ドライな仕上がりですが、フロール・デ・カーニャのようにウイスキー寄りの硬質さはなく、
甘さ・ドライさ・熟成感のバランスが絶妙。
カクテルにもストレートにも使いやすく、
初心者にも上級者にもおすすめできるキューバンスタイルの秀逸なダークラムです。
ディプロマティコ|ハーブ香と甘味が魅力の芳醇系ダークラム
ディプロマティコは、他のダークラムとは一線を画す芳醇系のラムです。
飲んだ瞬間に広がるのは、
まるでスイートベルモットやハーブリキュールのような、複雑で華やかな香り。
ハチミツ、バニラ、シナモンのような甘く温かみを感じました。
実際に「アンティカ・フォーミュラ」と香りを交互に嗅いでみると、
共通する香りの要素が奥に潜んでいるなー、と感じました。
香りの方向性としてはジャマイカ系のパンチの効いたタイプではなく、
バカルディなどの王道ラムに近いものの、
スパイス感やハーブ感がより強調されているのが特徴です。
ロン・アブエロと似た系統ですが、アブエロが香りで攻めてくるのに対し、
ディプロマティコは味わいの奥深さやスイートなコクで引き込まれます。
アルコール度数は40度ながら非常にまろやかで、
口当たりが柔らかく、甘く芳醇な風味がゆっくりと広がる上品なダークラムです。
ロンサカパ|上品で甘くフルーティーな、万能タイプのプレミアムラム
ロンサカパは、世界中の愛好家から高い評価を受けている有名なダークラムです。
特に印象的なのは、
ドライフルーツのような濃厚さと、トロピカルなフルーティーさが共存しているところです。
バナナやパイナップルのような華やかさに、
レーズンやプルーンのような落ち着いた甘味が加わり、
一口で広がる豊かな風味が魅力です。
23年熟成の長期熟成品でありながら、
重すぎず、スーッと口に馴染むなめらかな舌触り。
その滑らかさはまるでブランデーのようで、上質な甘みが長く余韻に残ります。
カクテルでは、フルーツ系にも重厚系にも合わせやすい万能タイプ。
たとえば、ダークラムベースのモヒートやオールドファッションドなど、
様々なアレンジレシピもバランスよく作れちゃいますよ!
せっかく買ったのなら、カクテル作ってみよう
せっかくダークラムを買ったのなら、本格的なカクテルを作ってみてはいかが?
ここでは、16年カクテルをつくってきた私が、
ダークラムを使ったおすすめのカクテルを厳選してご紹介します。
初心者が作っても美味しく作れるものばかりですので、ぜひ作ってみてください
ボサノヴァ

フルーティーとコクの融合「ボサノヴァ」
●ダークラム30ml
●ガリアーノ30ml
●アプリコットブランデー15ml
●パイナップル適量
全ての材料を氷を入れたグラスに入れて混ぜ合わせたら完成!
ダークラムの芳醇なコクとパイナップルのトロピカル感が非常に相性が良い味わいです。
ダークラムとガリアーノの比率を高めて重厚な味わいにしても良し、
パイナップルの比率を高めてさっぱりな味わいにしても良し、
なんでも対応できるバランスの良さが魅力です。
ボサノヴァを流しながら、ボサノヴァ
を飲む、なんとも粋な飲み方ですね!

このカクテルは、基本どんなダークラムでも美味しく作れますが、
熟成感が強いものだと、さらにおいしくできますよ!
ガリアーノのほかにも初心者が揃えておくべきリキュールを紹介しています。ご参考まで↓
ボイナ・ロハ

涼やかに香る、大人のラムタイム「ボイナロハ」
●ホワイトラム20ml
●ダークラム40ml
●グレナデンシロップ1tsp
●ライム15ml
●粉糖1tsp
●ミント適量
●枝付きレッドチェリー1個
ミント、チェリー以外をシェークして氷の入ったグラスに注ぐ。最後にミントとチェリーを添えて完成!
材料のほとんどがラムでできているカクテル。
しかしその味わいは、
まるで南国でミクソロジーカクテルを飲んでいるかのように、
ラムが全面に来ながらも、フルーティーで飲みやすい味わいです。
お酒が苦手な人でもスッと飲めてしまう味わいのため、注意が必要です!

バランスの良いカクテルで、海外のルーフトップバーに来た気分!
個性強めのダークラムでも美味しく作れます!
ストレート果汁は、おうちカクテルの強い味方!
銘柄ごとに味が違いますので、迷った時はこちら↓
カクテルで多用される「グレナデンシロップ」
これも味わいが全然違いますので、買う前に一度確認↓
ハヴァナ・サイドカー

●ダークラム30ml
●ホワイトキュラソー15ml
●レモン15ml
全てをシェークしてグラスに注げば完成!
バニラやチョコレートのようなコクと柑橘系のキレ味が合わさった大人なカクテル
このカクテルは、ゆっくり飲んでください!
最初はキュラソーとレモンのキリッとする柑橘香が香ります。
時間がたち、温まってくると、ラムの重厚な甘い香りが立ち始めます。
最後にはデザートのような豊かな甘さを感じる味わいに変貌します!
このカクテルでは、ダークラムは香り高く上品な銘柄を選ぶと良いですよ
レモンもストレート果汁はおうちカクテルの強い味方!
あなたに合った銘柄を選んできましょう!
ハヴァナ・サイドカーは、このカクテルのアレンジ。
元の「サイドカー」のカクテルレシピはこちらから↓
ダーク&ストーミー

●ダークラム適量
●ジンジャービア適量
●ライム15ml
ダークラム以外の材料を氷を入れたグラスに入れる。ダークラムをゆっくり注いで二層にしたら完成!
時間によって味わいが変わる、長く楽しめるカクテルです。
最初はダークラムの芳醇なコクを感じる味わいです
時間がたつにつれて、
爽快でスパイシーなライムとジンジャービアの味わいとダークラムのコクが合わさった味わいに。
最後には、ラムジンジャーのようなさっぱり飲める味わいに変貌します
このカクテルは、途中からラムとジンジャービアが混ざり合うので
それを見越したダークラムを選ぶと失敗しないです!
ジンジャエールの割合が多いのでカクテルに与える影響も大きいです。
銘柄選びに迷った時はご参考に↓
他にも知りたいならレシピ本を買うのもおすすめ
このほかにもたくさんのカクテルレシピが存在します。
レシピ本を1つ持っておくと色々なカクテルにチャレンジできるので、
おうちカクテルライフがより豊かになりますよ!
↓こちらは、初心者向けの1冊。非常にわかりやすくて写真も綺麗なのでおすすめです!
他のレシピ本と比較して決めたいなら、こちらをご参考に↓
消費のしやすいロングカクテルに絞って作った厳選レシピ集もありますのでご興味あれば是非↓
おうちで本格的なバー体験をしたい方は、
まずは一冊のレシピ本から始めてみましょう。
道具選びにもきっと役立ちます!
シェーカーやミキシンググラスが必要
これらのカクテルを作るには、シェーカーやミキシンググラス、バースプーンが必要になります。
ゆったりした夜に、
自分だけの優雅なバータイムを楽しんでみては?
でも、いざ道具を揃えようとすると、その種類の多さに圧倒されて「どれを選べばいいの?」と、
立ち止まってしまうかもしれません。
ご安心ください!
カクテル作り初心者さんでも「これさえあれば間違いない!」と自信を持っておすすめできる、
「ハズレなしの必須アイテム」を厳選してご紹介します
これを読めば、あなたも今日から自宅バーのマスター!
シェーク

シェークは、カクテルを作る基本技法のひとつで、
シェーカーと呼ばれる専用の器具に材料と氷を入れ、勢いよく振って混ぜ合わせる方法です。
シェーカーは様々なメーカーが販売していますが、
安価なシェーカーを買うと噛み合わせが悪かったり爆発したりすることがありますので、
大手のメーカーでメジャーなものを購入することをおすすめします。
バースプーンはシェークする前に軽く混ぜて味見をするときに重宝します。
長めのものが扱いやすいのでおすすめです。
BIRDYの商品は非常に高品質ですが価格も高め。
そのため、コスパを重視する方には以下の記事で紹介している他の選択肢もおすすめです。迷ったときはこの記事を参考に↓
ミキシンググラス✖️ステア

ミキシンググラスという大きめのグラスに材料を入れて混ぜ合わせる手法です。
ミキシンググラスを買う時は、ストレーナーもセットで購入しましょう。
ストレーナーは、ミキシンググラスからカクテルグラスに注ぐ際、
ミキシンググラスに蓋をする道具です。
ダークラムの歴史と文化|海賊とカリブ海が生んだ黒いロマン
ダークラムの歴史は、17世紀のカリブ海にさかのぼります。
サトウキビの搾りかす(モラセス)を使って作られたラム酒は、
当時のプランテーションで働く人々の工夫から生まれました。
その中でも、長期熟成された濃い色のラムが「ダークラム」として親しまれるように。
やがて、カリブ海の各地でラムづくりが広まり、
国や島ごとに独自の製法や熟成文化が根付きました。
ジャマイカ、バルバドス、キューバ、マルティニークなど、
それぞれの土地で生まれたラムは今でも世界中のファンに愛されています。
ダークラムは、単なるお酒ではなく、航海の歴史やカリブ文化と深く結びついた「物語のあるお酒」。その奥深さが、カクテルとして使うときにも特別な味わいをもたらしてくれるのです。

調べてみると、歴史は面白いですね!
ラムが発展した場所も、近い場所にあるので、気候や土地が重要なんですかね!
ダークラムのテイスティングで使う時の専門用語
ダークラムを購入する際、説明文を見て
「トフィーのような、、」
、、、は?
となったことありませんか?私もそうです。
オイリーやスパイシーなどなんとなくわかるものもありますが、
中にはなにそれ?というテイスティング用語も沢山あります。
ここでは初心者でも説明文を見ただけで何となく味の想像ができるように、
ダークラムに使われる、わかりにくいテイスティング用語をまとめてみました。
レーズニー(Raisiny)
レーズンのような、干しぶどう的な甘く深みのある香り・味わい。
熟成の進んだダークラムによく使われるそうです。
トフィー/キャラメル(Toffee / Caramel)
加熱した砂糖のような濃厚な甘さを示します。
多くのダークラムが持つ特徴的な香り・味です。
全部「キャラメルみたいな」といってくれたらいいんですけどね、、
モラセス(Molasses)
黒糖や糖蜜のような濃厚な甘さ。サトウキビ由来のラムでは、
原料や製法によって顕著に現れるといわれてます。
たしかに、バカルディなどは顕著に感じる気がします!
エステリー(Estery)
バナナや洋ナシのような「発酵由来のフルーティーな香り」を表します。
ジャマイカやハイチのラムに多く、個性的な香りの原因のひとつ。
例:バナナガムのような甘い香り=高エステル系ラム
特にジャマイカラムには良く感じます。あなたも嗅いだら「これか!」と
すぐにわかるはずです!
質問コーナー
- Qダークラムはストレートでも飲めますか?
- A
はい。
美味しく飲むことができます。
ストレートが一番ラムの味わいを感じられます。
- Qカクテル以外の使い方はありますか?
- A
お菓子の香り付けや、
料理でのフランベまで、様々な用途で使うことができます。
- Qダークラムの保管方法を教えてください
- A
室温保存が一般的です。
冷所に保存するとラムの香りが閉じてしまうことがあるためです。
開栓後もアルコール度数が高いため劣化しにくく、数カ月〜1年は問題なく楽しめます。
- Qダークラムは太りますか?
- A
ダークラム自体には糖質はほとんど含まれていません(甘く感じても)。
ただし、甘味料が添加されている銘柄によってはカロリーが高くなります。
- Qダークラムのアルコール度数はどのくらいですか?
- A
一般的なダークラムのアルコール度数は40度前後です。
ただし、中には「オーバープルーフラム」と呼ばれる、
50度以上の高アルコールタイプもあります。
カクテルに使うなら40度付近のダークラムがおすすめです!
まとめ
ここまでカクテル向けのダークラムをご紹介してきました。
あなたに合った銘柄をぜひ見つけて、
素敵なカクテルライフをお過ごしください!

バカルディ ブラック のリンク↓

ロンアブエロ12年のリンク↓
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