リンゴの蒸留酒「カルヴァドス」
フルーティーで華やかな香りは、
サイドカーやジャックローズなどのクラシックカクテルを一段と引き立ててくれます。
しかし、
カルヴァドスは種類が豊富で、フィーヌやVSOP、オー・タルジュなど熟成年数や価格帯もさまざまなため、
「どれを選べばカクテルに合うのか分からない…」
と迷ってしまう人も多いはずです。
この記事では、カクテル向けに特におすすめのカルヴァドス10種類を比較。
さらに、初心者でも失敗しない選び方のポイントも解説します。
これを読めば、自宅でのカクテル作りがぐっと楽しくなること間違いなし!
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先に結論|カクテル用で失敗しない、おすすめの商品は?

結論、
まず試すなら「シャトー・ド・ブルイユ フィーヌ」がおすすめです!
アルコール感も穏やかで飲みやすく、初心者でも安心。カクテルにしてもリンゴの香りがしっかり生きるので、
迷ったらまずこれを選べば間違いありません!
他にもおすすめを知りたい方へ
若々しさを求めるなら|クリスチャン・ドルーアン クールド・リヨン セレクション

よりフレッシュで若々しい味わいを楽しみたいなら、
「クリスチャン・ドルーアン クールド・リヨン セレクション」がおすすめです。
シャトー・ド・ブルイユ フィーヌに比べると少し青さは残るものの、その分フレッシュさは圧倒的。
まさに 「爆発するようなリンゴの瑞々しさ」 が体験できます!
ブランデー感を重視するなら|カルヴァドス ブラー グランソラージュ
「ブルイユよりも、もっとブランデーらしい重厚さを楽しみたい」という方には、
カルヴァドス ブラー グランソラージュがおすすめです。
リンゴのフルーティーさは控えめですが、その分ブランデーらしい芳醇さと奥行きのある香りが際立ちます。
カルヴァドスとは?|カルヴァドスの魅力と基本知識

カルヴァドスは、
フランス・ノルマンディー地方でつくられるリンゴの蒸留酒です。
同じブランデーでも、ブドウを原料にしたコニャックやアルマニャックとは違い、カルヴァドスはリンゴや洋ナシ由来の爽やかなフルーツ感が特徴。
そのため、カクテルに使っても華やかさを引き立ててくれるのです。
カルヴァドス、ペイドージュ、ドンフロンテの違い
カルヴァドスとひと口に言っても、実は生産地域や製法によって3つのAOCに分かれています。
※AOCとは?
その土地ならではの農産物やお酒の品質を保証する制度
それぞれに使われる果実や蒸留方法が異なるため、同じカルヴァドスでも味わいは大きく変わります。
ここでは3つのAOCの特徴を簡単に整理してみましょう。
- カルヴァドスAOC:
若々しく軽やかでフルーティー - ペイドージュAOC:
伝統的で高品質。複雑で芳醇。日本では流通多い - ドンフロンテAOC:
洋梨が主役。華やかで爽やか、まろやかな味わい。
詳しくは↓比較表でチェックしてみてください。
タイプ | 生産地域 | 蒸留方法 | 使用果実 | 味わいの特徴 |
---|---|---|---|---|
カルヴァドスAOC | ノルマンディー全域 | 単式蒸留 or 連続蒸留 | 主にリンゴ、洋梨少量可 | フルーティーで軽やか |
ペイドージュAOC | ペイドージュ地区 | 単式蒸留を2回(必須) | ほぼリンゴ(洋梨30%以下) | 芳醇でコク深い(熟成年数による) |
ドンフロンテAOC | ドンフロンテ地区 | 連続蒸留 | リンゴ+洋梨30%以上 | 華やかでフローラル |
この違いを知っておくと、これから紹介するおすすめ銘柄選びがグッとわかりやすくなります。
さらに詳しいAOCごとの規定や歴史を知りたい方は、こちらをご覧ください
カルヴァドスの熟成年数による違い
カルヴァドスには、熟成期間によっていくつかの呼び方があります。
- フィーヌ(Fine):
2年以上熟成。フレッシュで軽やか - VSOP(Vieux):
4年以上熟成。バランスが良く、フレッシュさと芳醇さ - XO/Hors d’Age:
6年以上熟成。深みのあるリッチな味わい
などがあります。熟成年数が長くなると重厚で個性的な味わいが多くなる傾向にあります。
カルヴァドスとブランデーの違いは?

カルヴァドスは、
フランス・ノルマンディー地方でリンゴ(や洋ナシ)から造られるブランデーを指します。
一方、ブランデーは、
果実酒を蒸留してつくるお酒の総称です。原料はブドウが主流ですが、果物なら何でも使えます。
つまり、カルヴァドスは「リンゴのブランデー」のこと。
ブドウ由来のコニャックに比べて、フルーティーで爽やかな香りが楽しめるのが特徴です。
カルヴァドスとシードルの違いは?

カルヴァドスは、
シードルを蒸留して作るリンゴブランデーで、アルコール度数は約40%。リンゴの風味が凝縮され、熟成による深みや複雑さも楽しめます。
シードルは、
リンゴを発酵させた軽やかなお酒で、アルコール度数は4〜8%程度。フレッシュなリンゴ感をジュース感覚で楽しめます。
カルヴァドスとアップルブランデーの違いは?

カルヴァドスは、
フランス・ノルマンディー地方の限定地域で、法律(AOC規定)に基づいて造られたものだけが名乗れる呼称です。使用する果実や蒸留方法、最低熟成年数まで細かく規定されています。
一方、アップルブランデーは、
リンゴを原料に造られたブランデー全般を指す名称です。産地は世界中どこでもよく、日本やアメリカなどで造られたものもアップルブランデーと呼ばれます。
つまり、
- カルヴァドス = その中でも「フランスのAOCにより保証された本場品」
- アップルブランデー = 世界中のリンゴを原料にしたブランデー全般
という関係になります。
カルヴァドス購入の際のよくある悩み
ここまでカルヴァドスについて紹介してきましたが、いざカルヴァドスを選ぶとき、
「種類が多くてどれを買えばいいかわからない」
という悩みを持つ人は多いもの。
特に初心者が購入時に陥りがちな悩みは、
- 種類が多すぎて分かりにくい
「フィーヌ」「VSOP」「XO」など熟成年数の呼び方が多く、どれを選べばよいか迷いやすい - 価格の幅が広い
3,000円台で手に入るものから数万円の高級ボトルまであり、どこから試すべきか判断が難しい - 取扱店が少なめ
ワインやウイスキーに比べると身近なお店では置かれていないことも多く、欲しい銘柄がすぐに見つからない場合もある。
こうした悩みは非常に多いです。私も最初買う時は、このすべての悩みに直面しました。
次のセクションからは、そんな悩みを解消する、「カクテルにおすすめなカルヴァドスの特徴」を紹介していきます。
初心者におすすめ!カクテルに使いやすいカルヴァドスの特徴
ここからは、カクテルに合うカルヴァドスを実際にご紹介していきます。
あくまで、私が16年間カクテルを作ってきた経験と、今回の実飲で感じた内容をもとにまとめています。
もちろん、好みやカクテルの種類によって評価は変わることがありますので、参考程度に読んでいただければと思います。
この特徴を持つカルヴァドスを選べば大丈夫!

初めてカルヴァドスのカクテルに挑戦するときにおすすめな商品の特徴は、
「軽やかでフルーティー」「香りのバランスが良い」「価格が手ごろで入手しやすい」
の3つが大切だと思います。
- 軽やかでフルーティー
フィーヌ(熟成2年程度)など熟成年数が若い商品は、
果実感がしっかり残っているため、
カクテルに混ぜてもリンゴの香りや爽やかさが引き立ちます。 - 香りが強すぎず、バランスが良い
熟成年数が長いと芳醇なリンゴの香りを楽しめるが、
樽香やナッツ香も強く、カクテルにすると存在感が強すぎることも。
初心者は香りのバランスが良いものがおすすめです。 - 価格が手頃で入手しやすい
せっかく比率を覚えても、次に同じボトルが手に入らなければまたやり直しに…。
繰り返し練習できるよう、再購入しやすい銘柄を選ぶのがおすすめです。
特に、
シャトーブルイユ フィーヌはこの3つをすべて満たしていますので、失敗したくない初心者にはお勧めですよ。迷ったらこれ!
エントリーモデルを実際に飲んで比較してみた


初めてカルヴァドスを買うとき、「美味しいものが欲しい」と同じくらい大事なのが、
手頃で揃えやすいことではないでしょうか。
そこで今回は、品質と流通が安定しているメジャー銘柄のエントリーモデルを集めて比べてみました。
それぞれをストレートと、カクテルでよく使われるグレナデンシロップ割りの2パターンで試飲しています。
結論から言うと、銘柄ごとにかなり違いがありました。
大きく分けると――
- フレッシュ系(生リンゴのような爽やかさ)
- クリスチャン・ドルーアン クール・ド・リヨン セレクション
- デュポン フィーヌ
- 熟成系(ジャムのような甘く濃い香り)
- ブラー グランソラージュ
- モラン セレクション
- ペールマグロワール フィーヌ
- 中間系(両方のバランス型)
- シャトー・ブルイユ フィーヌ
りんごの香り方だけでも、ここまで個性が分かれるのは驚きです!
詳しい感想は下の表にまとめましたので、参考にしてみてください。
■クリスチャン・ドルーアン クール・ド・リヨン セレクション
- 一言でいうと:りんごの若々しい瑞々しさ爆発!
- 香り:生リンゴをかじったような青々しさ
- 味わい:ドライで若々しく軽快
- グレナデン入れてみた:フルーティーさが際立ち、爽やかなカクテルに
■ デュポン フィーヌ
- 一言でいうと:上品で若々しいフレッシュ系
- 香り:青リンゴ+ほのかな草のニュアンス
- 味わい:ドライながらも落ち着いた酸味とすっきり感
- グレナデン入れてみた:フルーティーさが際立ち、爽やかなカクテルに
(セレクションと似てるが、デュポンのほうがフレッシュさも青々しさも控えめ)
■ ブラー グランソラージュ
- 一言でいうと:ブランデー感強め
- 香り:熟したリンゴ、ブランデーの香りが強い
- 味わい:芳醇でコク深く重厚、ブランデー感が強い
- グレナデン入れてみた:熟したりんご感が増し、リッチなカクテルに
■ モラン セレクション
- 一言でいうと:どっしり熟成系
- 香り:ジャムやドライフルーツ。ブランデー感
- 味わい:ジャムのようなリンゴ感でブランデー感が増す
- グレナデン入れてみた:甘みが重なり、より重厚な仕上がりに
■ ペールマグロワール フィーヌ
- 一言でいうと:バランス派の熟成系
- 香り:明るいリンゴ感+若干ブランデー感
- 味わい:明るくまろやかなリンゴと少しのブランデー感
- グレナデン入れてみた:明るいリンゴ感とブランデー感のバランスが良い
(ブランデー感の強さは、ブラー>モラン>ペール という感じ)
■ シャトー・ド・ブルイユ フィーヌ
- 一言でいうと:フレッシュ・熟成バランスタイプ
- 香り:リンゴを嗅いでいるような自然な香り
- 味わい:フレッシュさと熟成感のちょうど中間。
- グレナデン入れてみた:りんご感増し、甘みとバランス良く調和、万能カクテルベース
フレッシュ派?熟成派?目的別おすすめカルヴァドス
上記の比較を踏まえた、おすすめの商品をいくつかの目的別に紹介していきます。
絶対に失敗したくない初心者へ|ドメーヌ・ブルイユ フィーヌ

今回ご紹介する中で一番おすすめなのが、シャトー・ド・ブルイユ フィーヌです。
このカルヴァドスは、
若々しくフレッシュな味わいを持ちながらも、
しっかりと熟したリンゴの香りが感じられるバランスの良さが特長。
フレッシュ系にありがちな青臭さがほとんどなく、非常に完成度の高い一本です。
また、若いカルヴァドスでは、
アルコールの強さが前面に出がちですが、こちらは違います。
口に含むとまずリンゴの果実味が広がり、
お酒感は控えめ。初心者でも飲みやすく、美味しく楽しめる点も魅力です。
カクテルにした際も、
フレッシュさと熟成感が調和したリンゴの風味をしっかり残してくれます。
そのため、
他の材料との相性も抜群。カルヴァドス特有のクセが気になる方でも安心して使える一本です。

迷ったらこれを買っておけば間違いなし!
強烈なフレッシュ感を求める方へ|クリスチャン・ドルーアン セレクション

リンゴの若々しいフレッシュさを存分に味わいたいなら、
クリスチャン・ドルーアン クールド・リヨン セレクションがおすすめ。
数ある銘柄の中でも群を抜いてフレッシュな香りが強く、青々しさすら心地よい個性になっています
カクテルに使えば、軽やかで爽快な仕上がりに。特にフルーツ系と好相性で、ジャックローズにぴったりです。
また、カルヴァドスは店頭で手に入りにくいお酒ですが、この銘柄は比較的流通量が多く、お手頃価格なのも魅力。
ブランデー感を求める方へ|ブラー グランソラージュ
「ブルイユよりも、もっとブランデーらしい重厚さを楽しみたい」という方には、
カルヴァドス ブラー グランソラージュがおすすめです。
リンゴのフルーティーさは控えめですが、その分ブランデーらしい芳醇さと奥行きのある香りが際立ちます。
まるでコニャックやアルマニャックを思わせるクラシックな飲みごたえで、
「ブランデーをベースに、ほんのりリンゴの余韻を楽しみたい」という方にぴったり。
贈り物や特別な日に選びたい高級カルヴァドス
エントリーモデルでカルヴァドスの魅力を知ったら、次に気になるのは「もう一段上の味わい」。
高級カルヴァドスは熟成年数が長く、香りも味わいも驚くほど複雑で奥深く仕上がっています。特別な日の贅沢や、大切な人へのギフトとしてもぴったり。
ここでは、数ある高級品の中から特におすすめの3本を紹介します。カルヴァドスの真髄ともいえる世界を、ぜひ体験してみてください。
濃厚なりんごと熟成の深み|シャトー・ブルイユ 15年
シャトー・ブルイユ フィーヌのジューシーなリンゴ感をそのままに、
さらに熟したリンゴの深みと、バニラやナッツのような甘い香りが加わった一本です。
ブランデーらしいアルコール感は控えめで、
代わりに芳醇な熟成香とリンゴの華やかさが際立ちます。
熟成年数の長いカルヴァドスはカクテルに重すぎることもありますが、この15年は別格。
フルーツ感と複雑さが両立し、カクテルを重厚で香り高い一杯へと引き上げてくれます。
ボトルにリンゴが丸ごと!贈り物にも最適な特別な一本
ボトルの中に実際のリンゴが閉じ込められているというユニークなカルヴァドス。
春に若い果実をボトルに入れてそのまま成長させ、数か月後にカルヴァドスを満たすという手間をかけた特別な製法。
その結果、鮮烈なフルーツ感とカルヴァドスの芳醇さが溶け合い、公式にも「最もフルーティーなカルヴァドス」と評されています。
特別感のあるデザインは贈り物にも最適で、記念日やお祝いの席で印象に残る贈答品としても喜ばれるでしょう。
ふわりと洋梨が香るやさしい味わい|ルモルトン 10年
カルヴァドスの中でも珍しい、洋梨が主役の「ドンフロンテ」地区の代表的銘柄がルモルトン 10年。
ひと口ふくむと、まるで洋梨をそのままかじったようなジューシーでまろやかな香りが広がります。
リンゴ主体のカルヴァドスに比べて柔らかく、ふんわりと優しい雰囲気をまとっているのが特徴です。
そのためカクテルに使うと、
まろやかで明るく、フルーツの香りをより華やかな仕上がりに。
お酒っぽさの角がなく、ストレートでも楽しめますが、
フルーツ系カクテルに合わせると一層魅力が引き立つ一本です。
カルヴァドスを使ったおすすめカクテル
ここからはカルヴァドスを使ったカクテルをいくつか紹介します。
実際につくって美味しかったもののみを載せています。
アップルジャックハイボール

☆カルヴァドス20ml
☆オレンジ20ml
☆グレナデンシロップ1tsp
●ジンジャエール適量
- STEP1氷を入れたグラスに☆を注いで混ぜる
☆を馴染ませて、香りを出します
- STEP2ジンジャエールを注いで混ぜ合わせる
炭酸はバースプーンの背を添わして
グラスの壁面を伝うように
入れると抜けにくいです! - 完成!
りんごとジンジャーの相性が光る、大人のハイボール。
アップルジャックの代わりにカルヴァドスを使えば、リンゴの華やかな香りがより引き立ちます。
知名度は高くありませんが、そのぶん「通好み」な一杯。ウェルカムドリンクにすれば驚かれること間違いなしです。
おすすめはフィーバーツリーのジンジャエールを多めに。やさしい甘みがカルヴァドスを引き立て、上品で爽やかな仕上がりになります。
他にもカクテル向けのジンジャエールを徹底解説しています↓
ジャックローズ

●カルヴァドス 30ml
●グレナデンシロップ 15ml
●ライム 15ml
- STEP1全ての材料をシェーカーに入れる
- STEP2バースプーンで軽く混ぜて味見する
ここで味の最終確認をしましょう!
- STEP3シェークしフレークを除きながらグラスに注ぐ
ストレーナーで砕けた氷(フレーク)を
取り除くと水ぽくなりにくいです - 完成
りんごの自然な甘さとザクロの酸味が溶け合い、フルーティーで飲みやすいジャックローズ。なめらかな口当たりでお酒が苦手な方にもおすすめです。
美味しく仕上げるコツはグレナデン選び。甘酸っぱさがあるタイプを使うとカルヴァドスの果実感と調和し、完成度の高い一杯になります。
グレナデンの選び方とおすすめ銘柄はこちら↓
ソノラ

●カルヴァドス 30ml
●ホワイトラム 30ml
●アプリコットリキュール 2tsp
●レモン 1tsp
- STEP1全ての材料をシェーカーに入れる
- STEP2バースプーンで軽く混ぜて味見する
ここで味の最終確認をしましょう!
- STEP3シェークしフレークを除きながらグラスに注ぐ
ストレーナーで砕けた氷(フレーク)を
取り除くと水ぽくなりにくいです - 完成
ホワイトラムの熟したフルーツ香に、
カルヴァドスのフレッシュなリンゴが重なり、香りから爽やか。
さらにアプリコットブランデーが、
コクと甘酸っぱさを添え、ただ軽いだけでなく奥行きのある味わいに。
全体として、フルーティーで爽快なのに、しっかりお酒感のある大人の一杯です。
ホワイトラムにこだわれば、さらに本格的な味わいに。
迷った時のご参考に↓
アプリコットリキュールは商品で味わいが大きく違います。
自分に合った失敗しない商品を選びましょう↓
アップル・カー

●カルヴァドス 30ml
●ホワイトキュラソー 15ml
●レモン 15ml
- STEP1全ての材料をシェーカーに入れる
- STEP2バースプーンで軽く混ぜて味見する
ここで味の最終確認をしましょう!
- STEP3シェークしフレークを除きながらグラスに注ぐ
ストレーナーで砕けた氷(フレーク)を
取り除くと水ぽくなりにくいです - 完成
「アップルカー」は、サイドカーをカルヴァドスでアレンジしたカクテル。
サイドカーより軽やかでフルーティーな仕上がりで、アカプルコを思わせる果実感があります。
カルヴァドスの熟成年数を変えると印象も大きく変化し、
若いものなら爽やかに、熟成品なら重厚でサイドカーに近い味わいに。
単なる変化球ではなく、アップルカー独自の個性を楽しむ一杯です。
ホワイトキュラソーの選び方からおすすめ銘柄まで網羅している特設記事です。
ご興味あれば↓
レモン果汁もカクテルでは大変よく使われます。
銘柄によって味わいが大きく違いますので、迷った時のご参考に↓
他にも知りたいなら、レシピ本が便利
カクテルには今回ご紹介した以外にも、まだまだたくさんの種類があります。
本格的に楽しみたい方は、レシピ本を一冊持っておくのもおすすめです。
▼こちらはレシピ本の特設記事です
実際に10冊を手に取り、初心者にとって使いやすいものを厳選しています。
どれを選べばいいか迷ったときは、まずこちらをチェックしてみてください↓
カクテルを作るための必要になる道具

カクテルづくりは主に、
ビルド
シェーク
ステア
(今回はレシピ紹介してないので省きます)
の3種類があります。
基本的には、
この3つを覚えればカクテルづくりで困ることはありません。
どの手法でも使う道具はメジャーカップ・バースプーン。
これはカクテルで必須アイテムです。
本格的に始めるなら、準備しておきましょう↓
■メジャーカップ
WOMLEXの商品は、カクテルでよく使われている目盛り線が刻まれているだけでなく、
メモリ数も彫ってくれているので、非常に使いやすいです。
私は、使っているうちにどのメモリか忘れてしまうことがあるので、
このメモリ数の彫りこみは大変ありがたいです!
■バースプーン
おすすめはBIRDYの40cm↓
プロも愛用者が多い信頼性の高いアイテムです。
しかし、
BIRDYの商品は非常に高品質ですが価格も高め。
そのため、コスパを重視する方や迷ったときはこの記事を参考に↓
次のセクションから、ここの作り方の説明とそれに使う道具を紹介します。
ビルド

ビルドとは、
カクテルをグラスの中でそのまま作る方法です。
氷を入れたグラスに、お酒やジュースなどの材料を順番に注ぐだけ。
混ぜる場合も、軽くスプーンでひと混ぜするだけでOKです。
ビルドで必要なのは、バースプーンとメジャーカップだけでOKです。
おすすめはBIRDYの40cm↓
プロも愛用者が多い信頼性の高いアイテムです。
バースプーンは何度も買い替えるものではないため、失敗しない1本を揃えるのがおすすめです
他にも選んで決めたい!
という方はこちらをご参考に↓
選び方からおすすめ商品まで幅広く網羅しています
シェーク

シェークとは、
材料をシェーカーに入れて振って混ぜる方法です。
氷と一緒に強く振ることで、よく冷えた、なめらかな口当たりのカクテルに仕上がります。
甘みや酸味のあるジュース系のカクテルや、卵・クリームを使うものに向いています。
■ シェークに必要な道具
シェークにはシェーカー・メジャーカップ・バースプーン(味見用)が必要です。
おすすめは、またもBIRDYの商品↓
プロも愛用者が多い信頼性の高いアイテムです。
値段が張りますが、その価値は十分にあります。
初心者が作っても一段階上のカクテルに仕上がります←これ本当
他にも選んで決めたい!
という方はこちらをご参考に
様々なタイプのシェーカーを紹介しています。
自分に合ったシェーカーを探すことができますよ↓
カルヴァドスの3つの顔:AOC・ペイドージュ・ドンフロンテの違い
カルヴァドスには大きく3つのAOC(原産地統制呼称)があり、それぞれに決められたルールと個性があります。
ここでは、少し専門的な視点からそれぞれの特徴を見ていきましょう。
カルヴァドスAOC
- 生産範囲:ノルマンディー地方の広いエリア
- 製法の自由度:
- 単式蒸留(ポットスチル)と連続式蒸留(コラムスチル)の両方が許可されている
- 洋梨を一部ブレンドすることも可能
- 味わい:フルーティーで軽やか、爽やかなリンゴの風味が特徴
- 位置づけ:生産量の約70%を占める、最もスタンダードなカルヴァドス
「カクテルで気軽に使えるカルヴァドス」として、初心者がまず手に取りやすいのがこのカテゴリーです。クールドリヨンセレクション等が該当します。
カルヴァドス・ペイドージュAOC
- 生産範囲:ペイドージュ地区(厳選されたエリアに限定)
- 製法の規定:
- 蒸留は単式蒸留(ポットスチル)による2回蒸留が義務
- 洋梨の30%まで。リンゴが主体
- 味わい:
- リンゴの芳醇で力強い香り
- 長期熟成による複雑さとまろやかさ
- 位置づけ:伝統的かつ高品質、通好みのカルヴァドス
最も伝統的で厳しい基準と言われています。日本ではこのタイプが非常に多く流通しています。シャトーブルイユ等が該当します。
カルヴァドス・ドンフロンテAOC
- 生産範囲:ドンフロンテ地区(洋梨の名産地)
- 製法の規定:
- 原料に洋梨を30%以上使用
- 蒸留は連続蒸留(コラムスチル)で行う
- 味わい:
- 洋梨由来の華やかでフローラルな香り
- すっきりと軽快な飲み口
- 位置づけ:カルヴァドスの中でも個性的で、洋梨の魅力を味わえるタイプ
元々生産量が少なく、日本でも安定した流通が中々ない商品が多いです。中でもルモルトンのような有名銘柄であれば、高品質かつ比較的手に入れやすいです。(高価ですが、、)
以上がAOCそれぞれの紹介になります。AOCによって味わいや価格、流通まで大きく違いますので、購入の参考におすすめです。
AOC名 | 地域 | 原料 | 蒸留方法 | 熟成規定 | 味わいの特徴 |
---|---|---|---|---|---|
カルヴァドス AOC(Calvados AOC) | ノルマンディー地方の広範囲(全体の約70%を占める) | 主にリンゴ、最大30%まで洋梨も可 | 単式蒸留・連続式蒸留いずれも可 | 最低2年オーク熟成 | フレッシュで軽快。飲みやすく、カクテルベースに最適 |
カルヴァドス・ペイドージュ AOC(Calvados Pays d’Auge AOC) | ペイドージュ地区限定(ノルマンディーの中心地) | 厳選されたシードル用リンゴが主体(洋梨は少量) | 単式蒸留2回が義務 | 最低2年熟成(長期熟成品が多い) | リンゴの芳醇さと複雑な熟成香。バニラ・スパイス感もありブランデーに近い奥行き |
カルヴァドス・ドンフロンテ AOC(Calvados Domfrontais AOC) | ドンフロンテ地区(南部) | 洋梨30%以上必須(時に50〜70%) | 主に連続式蒸留 | 最低3年熟成(他より1年長い) | 洋梨由来の華やかでフローラルな香り。軽やかでやわらかい口当たり |
カルヴァドスのカクテル歴史
カルヴァドスは17世紀ごろからフランス・ノルマンディー地方で造られ始めたリンゴの蒸留酒で、当初は食後酒として親しまれていました。しかし19世紀後半になると、パリのバーテンダーたちがカクテルに取り入れるようになり、徐々に世界中のバーに広がります。
クラシックカクテルでは、カルヴァドスはブランデーの代替として使われることが多く、特にフルーツ感や爽やかさを生かした「サイドカー」「ジャックローズ」「カルヴァドス・トディ」などが人気に。
この時期に、カクテルに適した軽めのフィーヌやVSOPタイプのカルヴァドスが定番として定着しました。
現代では、カクテル文化の復権に伴い、世界中のバーでカルヴァドスが注目されています。フルーツ由来の華やかな香りとブランデーの奥行きを兼ね備えた個性が、カクテルの幅を広げているのです。
質問コーナー
- Qカルヴァドスはシェイクとステア、どちらで作るのがいいですか?
- A
カルヴァドスは、ステアよりシェイクすることが多いです。氷で冷やしながら香りと味をなじませると、フルーティーさが引き立ちます。
- Qカクテル用に高級なXOやHors d’Ageは必要ですか?
- A
いいえ、カクテルにはフィーヌやVSOPで十分です。2本目で探している方はアリです!
- Qカルヴァドスの賞味期限はありますか?
- A
ボトル未開封であれば長期間保存可能です。開封後も味や香りは比較的安定しますが、1〜2年以内に飲むのがベストです。
- Qカルヴァドスはロックでも楽しめますか?
- A
はい。フィーヌやVSOPは氷を入れても香りがしっかり残るので、初心者でも飲みやすいです。
- Qカルヴァドスはどのくらいで香りが飛びますか?
- A
空気に触れると少しずつ香りは変化しますが、開封後1〜2年以内に飲めば十分香りを楽しめます。
- Qカルヴァドスとリンゴリキュールの違いは何ですか?
- A
カルヴァドスは蒸留酒でアルコール度数が高く、香りと味わいが濃厚。リンゴリキュールは甘みが強く、アルコール度数は低め。カクテルでの役割が違います。
まとめ
カルヴァドスは「アップルブランデーの本場格付け品」ともいえる存在で、フレッシュなタイプから熟成感あふれるタイプまで幅広い個性を持っています。
初心者には手に取りやすいエントリーモデルでカクテルを作ってみるのがおすすめ。ジャックローズやアップルジャックハイボールのような定番から、自分なりのアレンジまで、幅広く楽しめます。
「リンゴのフレッシュ感を味わいたいのか」
「ブランデーらしい芳醇さを楽しみたいのか」――
自分の好みに合わせて選べるのもカルヴァドスの魅力です。
ぜひこの記事を参考に、あなたにぴったりの一本を見つけて、カクテル作りをさらに楽しくしてみてください!
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