初心者本では物足りない人へ|本格派におすすめのカクテル本8選

レシピ

「カクテルの入門書を何冊か読んで、もうレシピもだいたい知っている。」

そんな風に感じ始めたら、あなたはすでに“次のステージ”に立っています。

本格派のカクテル本は、ただレシピを並べるだけではありません。
シェイクやステアの技術クラシックカクテルの歴史プロが大切にしている哲学まで。
一冊ごとに、あなたのカクテル作りをさらに深めてくれる世界が広がっています。

この記事では、

初心者向けの本では物足りなくなった人に向けて
プロのバーテンダーも手に取るような本格的なカクテル本8冊を厳選しました。

新たな一歩を踏み出したいときの参考にしてください!

初心者向けのカクテルレシピ本については、こちらの記事で紹介しています↓

書いているのはこんな人↓

まず最初に、この記事でおすすめする本格派カクテル本を 目的別に整理 しました。

「レシピを広げたい」

「技術を深めたい」

「モクテルを知りたい」

など、自分の目的に合わせて選べば、ぴったりの一冊が見つかります!

このチャートに沿って進めば、あなたが求めているカクテル本がすぐに分かります↓

書籍ごとの詳細な基本データはこちらをタップ↓

書籍名(略)著者発行年ページ数レシピ数写真の有無言語Kindle価格帯
NBA 日本バーテンダー協会2022約320約402少なめ日本語×約¥3,000
サヴォイHarry Craddock2019約330約700なし日本語約¥3,300
シューマン Charles Schumann2018約410約1000なし日本語約¥3,900
Craft of the CocktailDale DeGroff2020約256約500ほぼなし英語約¥1,400
ザ・ミクソロジー南雲主于三2019約300約80写真あり日本語約¥4,200
岸久のモヒート50岸 久2016約109約50写真あり日本語約¥1,200
モクテル 旭屋出版編集部2016約163約53写真あり日本語約¥2,750

■日本のカクテルを教科書的に学びたいなら↓

■技術ではなく、王道な本格的レシピをたくさん知りたいなら↓

■技術と個性的な本格的レシピの両方を知りたいなら↓

■技術と王道の本格的レシピの両方を知りたいなら↓(英語)

■本格的なミクソロジー技術を知りたいなら↓

■モヒートに特化したアレンジレシピが知りたいなら↓

■本格的なモクテルのレシピが知りたいなら↓

■日本を代表するバーテンダーのスタンダードカクテルを学びたい(希少)

日本で販売されているカクテル本の多くは、初心者向けの内容です。

特に書店に並ぶ本は、そのほとんどが写真付きでわかりやすく、メジャーなカクテルを中心に紹介しています。

初心者にはありがたい一冊ですが、少しこだわって新しいレシピを探そうと思うと、

「どの本も似たような内容ばかりで物足りない」

と感じてしまうことも少なくありません。

本格派カクテル本は、初心者向けのレシピ集とは違い、
通好みのレシピやカクテルを作る際の細かな技術解説が豊富です。

特に、著者が実際のバーのマスターである場合、
その店ならではのこだわりや独自レシピ技術が紹介されていることも多く、非常に個性的な内容に出会えます。

こうした本を読んでから実際にそのバーを訪れれば、
マスターとの会話のきっかけになったり、提供される一杯をより深く味わえたりと、バーでの体験が一段と豊かになります。(なお、バーでの味わいは日々変化する場合がありますが。)

ここからは、初心者向けの入門書からもう一歩進んだ 本格派カクテル本 を紹介します。

レシピを深めたい人、技術を学びたい人、ユニークな一冊を探している人──目的別にまとめました。

先ほどのチャートや比較表とあわせて読めば、自分にぴったりの本がきっと見つかります!

書籍名(略)著者発行年ページ数レシピ数写真の有無言語Kindle価格帯
NBA 日本バーテンダー協会2022約320約402少なめ日本語×約¥3,000
サヴォイHarry Craddock2019約330約700なし日本語約¥3,300
シューマン Charles Schumann2018約410約1000なし日本語約¥3,900
Craft of the CocktailDale DeGroff2020約256約500ほぼなし英語約¥1,400
ザ・ミクソロジー南雲主于三2019約300約80写真あり日本語約¥4,200
岸久のモヒート50岸 久2016約109約50写真あり日本語約¥1,200
モクテル 旭屋出版編集部2016約163約53写真あり日本語約¥2,750

ここからそれぞれのレビューに飛べます↓

■改訂 NBA 新オフィシャル・カクテルブック
■サヴォイ・カクテルブック
■シューマンズ バーブック
■The New Craft of the Cocktail
■ザ・ミクソロジー
■銀座スタア・バー 岸 久のモヒート 50glasses
■モクテル 魅力広がるノンアルコールの世界
■希少|マイ・スタンダード・カクテル:ベースの酒の生かし方

結論 この書籍がおすすめな人

日本のカクテルの作り方を教科書的に学びたい人

情報 味わいや度数

発行年: 2022
ページ数: 約320
レシピ数: 約402
写真: 少なめ
言語: 日本語
kindle: ×
価格: 約3000円

日本でカクテルの作り方を“教科書的”に学びたい人におすすめの一冊です。

序盤にはカクテルに使う材料や基本的な作り方の流れが丁寧にまとめられており、
「個人のコツ」というより「全体のルール」として体系的に整理されているのが特徴。まさに基礎をしっかり固めたい人向けです。

紹介されているのはスタンダードカクテルが中心ですが、
忠実かつ正確に学べるため、カクテル作りの土台を築くには最適な一冊です!

結論 この書籍がおすすめな人

本格的かつ王道なレシピだけを知りたい人

情報 味わいや度数

発行年: 2019
ページ数: 約330
レシピ数: 約700
写真: なし
言語: 日本語
kindle:
価格: 約3300円

クラシックなカクテルはもちろん、
一般的な初心者本には登場しないようなマイナーカクテルまで数多く収録されています。

使用するお酒もユニークで、
日本ではあまり見かけないスピリッツやリキュールが登場するのも魅力のひとつ。

海外のバーカルチャーを感じられる点がとてもユニークです。普段の本では出会えないレシピに触れられる、まさに「読みながら冒険できる一冊」です!

結論 この書籍がおすすめな人

技術・本格的かつ個性的なレシピを知りたい方

情報 味わいや度数

発行年: 2018
ページ数: 約410
レシピ数: 約1000
写真: なし
言語: 日本語
kindle:
価格: 約3900円

世界的バーテンダー、チャールズ・シューマン氏によるカクテルブック。

スタンダードカクテルはもちろん、カクテルの技術・数多くのオリジナルカクテルも収録されています。

特に面白いのは、同じスタンダードでも日本で紹介されているレシピとは大きく異なるものが多い

カクテルの解釈の違いを知ることで、自分の味わいの捉え方がより広がり、複合的な視点を得ることができます。

カクテルを深く学びつつ、実際に作って楽しめる一冊です。

結論 この書籍がおすすめな人

技術・本格的な王道レシピを知りたい方(英語)

情報 味わいや度数

発行年: 2020
ページ数: 約256
レシピ数: 約500
写真: ほぼなし
言語: 英語
kindle:
価格: 約1400円

「キング・オブ・カクテル」と称されるデイル・デグロフ氏による名著。

クラシックな定番からマイナーな一杯まで幅広く収録されており、単なるレシピ集にとどまらないのが特徴です。

本書の大きな魅力は、カクテルを作る技術まで詳しく解説していること

自家製シロップの作り方シェークの技術など、バーテンダーの実践的なノウハウを学べます。カクテルレシピだけでなく「一流の技術」を知りたい・身につけたいという方にぴったりの一冊です。

すべて英語ですが、翻訳アプリを使えば十分理解できます。日本語の書籍もあるので、英語が苦手な方はそちらを参考にしてみるのもおすすめです(著者が同じという意味)

結論 この書籍がおすスめな人

本格的なミクソロジー技術を知りたい人

情報 味わいや度数

発行年: 2019
ページ数: 約300
レシピ数: 約80
写真: あり
言語: 日本語
kindle:
価格: 約4200円

日本のミクソロジーカクテルを語るうえで欠かせない、南雲主于氏の著書

遠心分離機やエバポレーターといった高度な機材を使うレシピも紹介されていますが、家庭でもアレンジして応用できるアプローチも多く収録されています。

特に冒頭の章では、ミクソロジー技術を大きい視点から細かい視点へ丁寧に解説しており、基礎から応用までをより深く理解するのにも役立つ一冊です。

レシピをそのまま作れる人はほとんどいないレベル感ですが、
ミクソロジーカクテルに本格的に挑戦したい方で応用したり読み物としては大変おすすめ。

一方、内容が高度すぎて、
「そこまで難しいのはちょっと…」という方には、ミクソロジーカクテルが簡単に学べる カクテルは楽しい も入門書としておすすめです↓

結論 この書籍がおすすめな人

モヒートが大好きな人

情報 味わいや度数

発行年: 2016
ページ数: 約109
レシピ数: 約50
写真: あり
言語: 日本語
kindle:
価格: 約1200円

モヒートだけに特化したユニークなカクテルレシピ集

著者は、日本バーテンダー協会会長や銀座社交料飲協会副理事長を務める、銀座スタア・バーの岸 久氏です。

レシピは家庭でも再現しやすいものが多く
フルーツを使った爽やかなアレンジから、野菜を取り入れた個性的な一杯まで、

モヒートという一つのカクテルで驚くほど幅広いバリエーションを楽しめます。

さらに特筆すべきは、モヒートに合わせたおつまみレシピ
バーで提供されるような本格的で上質な小皿料理が紹介されており、ドリンクと合わせて楽しむことで“おうちバー体験”がぐっと広がります。

結論 この書籍がおすすめな人

本格的なノンアルコールカクテルのレシピを知りたい人

情報 味わいや度数

発行年: 2016
ページ数: 約163
レシピ数: 約53
写真: あり
言語: 日本語
kindle:
価格: 約2750円

近年ますます注目を集めているモクテル(ノンアルコールカクテル)

そんなモクテルを本格的につっくってみたい方はおすすめな書籍です。

様々な有名バーテンダーが考案したオリジナルのモクテルレシピを収録
どれも「フルーツジュースを入れるだけ」といった簡易的なものではなく、手間ひまをかけたこだわりの一杯ばかりです。

毎日作るには少し贅沢かもしれませんが、
友人や恋人に振る舞う特別な一杯として活用すれば、きっと驚きと喜びを与えられるはず

オーセンティックバーさながらの、
本格的なノンアルコールカクテルを家庭で楽しみたい方にぴったりの一冊です。

Caesareanの田中利明氏Bar Chamonixの永岡正光氏TALISKERの内田行洋氏──

日本を代表するバーテンダーたちが、それぞれの視点でスタンダードカクテルを解説する貴重な一冊です。

書かれている内容は非常に専門的で本質的

いつも作っている定番のカクテルであっても、新しい発見や驚きがあり、

「同じ一杯でもここまで奥が深いのか」

と感じさせてくれます。

現在はプレミア価格がついていることもありますが、それでも手に入れる価値があるおすすめの書籍です。

ネグローニを作ったあと、瓶に入れて一週間ほど寝かせたものです。

通常のネグローニに比べるとアルコールの角が取れ
それぞれの素材の風味がまろやかに、そしてよりダイレクトに感じられます。

熟成させるひと手間で、いつものネグローニが格段に美味しく感じられる一杯になります。

■参考書籍:ザ・ミクソロジー

ドライな印象の中に、ベルモットのほのかな甘みが重なり、複雑で奥行きのある味わい。

フレッシュな柑橘感ではなく、より落ち着いたブロンクスの「重厚版」といった雰囲気です。

ひと口ごとにさまざまなニュアンスが感じられ、複雑さを楽しめるのが魅力の一杯。

クラシックなカクテルが好きな方に特におすすめです!

■参考書籍:サヴォイ・カクテルブック

通常のダイキリに比べ、ラムのコクが引き立ち、より芳醇でまろやかな味わい

シュガーシロップに加えて粉糖を使うことで、
しっとりとした甘さの中に、ふわっと軽やかな甘味が重なります。

おうちで作っているのに、まるで海外のバーで味わうような雰囲気を感じられる一杯です。

■参考書籍:シューマンズ バーブック

プリッと茹でたエビに、ミントを加えた爽やかなマヨネーズソースを合わせた一皿。

そこにライムの酸味が加わることで、コクがありながらもさっぱりとした後味に仕上がります。

モヒートとの相性は抜群ですが、
マティーニのようなドライカクテルとも相性が良いと感じました。お酒のタイプを選ばず幅広く楽しめる、上質なおつまみです。

■参考書籍:岸久のモヒート50glasses

カクテルづくりは主に、

ビルド

シェーク

ステア

の3種類があります。

基本的には、

この3つを覚えればカクテルづくりで困ることはありません。

ビルドとは、

氷を入れたグラスに、お酒やジュースなどの材料を順番に注ぐだけ。

ビルドで必要な道具は

  1. バースプーン
  2. メジャーカップ

だけでOK。

■バースプーン

おすすめはBIRDYの40cm
プロも愛用者が多い信頼性の高いアイテムです。
バースプーンは何度も買い替えるものではないため、失敗しない1本を揃えるのがおすすめです

しかし、
BIRDYの商品は非常に高品質ですが価格も高め。

そのため、コスパを重視する方迷ったときはこの記事を参考に↓

■メジャーカップ(ジガー)

WOMLEXの商品は、カクテルでよく使われている目盛り線が刻まれているだけでなく、
メモリ数も彫ってくれている
ので、非常に使いやすいです。

私は、使っているうちにどのメモリか忘れてしまうことがあるので、
このメモリ数の彫りこみは大変ありがたいです!

シェークとは、

材料をシェーカーに入れて振って混ぜる方法です。

■ シェークに必要な道具

シェークにはシェーカー・メジャーカップバースプーン(味見用)が必要です。

おすすめは、またもBIRDYの商品↓

プロも愛用者が多い信頼性の高いアイテムです。
値段が張りますが、その価値は十分にあります。
初心者が作っても一段階上のカクテルに仕上がります←これ本当

しかし、
シェーカーもBIRDYの商品は非常に高品質ですが価格も高め。

そのため、コスパを重視する方迷ったときはこの記事を参考に↓

その他必要アイテム

ステアとは、

ミキシンググラスで氷と材料を静かに混ぜる方法です。

スプーンでゆっくり混ぜて、素材の風味を壊さずに冷やすのが特徴です。

おもにアルコールのみで作る、繊細な味のカクテルに使われます。

■ ステアに必要な道具

ステアにはミキシンググラスストレーナー・メジャーカップバースプーンが必要です。

おすすめのミキシンググラスは、

CRIZONのミキシンググラスです

この商品は、重さ・口径の広さ・底の厚さが絶妙なんです。
迷っている方は、CRIZONを買っておけば、失敗しませんよ

他にも見て決めたい!
という方は、こちらの記事がおすすめです↓
ミキシンググラスを色々な角度から比較して
どれが扱いやすいか徹底的に検証した記事です

ミキシンググラスを買う時は、ストレーナーも一緒に買いましょう。

ストレーナーは、ミキシンググラスで混ぜ合わせた後、
カクテルグラスに注ぐときの蓋として使います。

その他必要なもの

Q
英語のカクテル本は、英語が苦手でも読めますか?
A

Google翻訳を使えば十分理解できます。
レシピ材料は、商品名のことも多いため翻訳がなくてもなんとなくわかりますよ。

Q
初心者でも「本格派カクテル本」を読んで大丈夫?
A

問題ありません。
最初は難しく感じる部分もありますが、むしろ「ステップアップしたい」と感じている方には早めに触れる価値があります。

Q
値段が高いカクテル本は買う価値がありますか?
A

はい。価値があります。
本格派カクテル本は3,000円前後するものが多いですが、
その分レシピや技術解説の情報量が豊富です。
バーに何度か通うことを考えれば十分元が取れる内容なので、
長く楽しめる投資だと思って選ぶとよいでしょう

Q
電子書籍と紙の本、どちらがおすすめ?
A

特にどちらでも問題ありません。
しかし、言語が外国語の場合は、翻訳アプリの関係上、電子版がおすすめです。

Q
カクテル本は独学でも使えますか?
A

はい。独学でも使えます。
むしろ独学者にとっては、体系的にまとまった知識を得られるカクテル本は大きな助けになります。動画やブログと併用するとさらに理解が深まります。

Q
どのくらいのレベルから「本格派カクテル本」に進めばいい?
A

家でいくつかのスタンダードカクテルを作った経験があれば十分です。
「初心者本に載っているレシピはもう知ってる」と感じたタイミングがステップアップの合図です

初心者向け本では物足りないと感じたら、

今回紹介したような本格派カクテル本がおすすめです。

技術を学んだり、ユニークなレシピに挑戦したりと、新しい発見がきっとありますよ!

気になる一冊を手に取り、次の一杯をもっと特別に楽しんでみてください!

書籍名(略)著者発行年ページ数レシピ数写真の有無言語Kindle価格帯
NBA 日本バーテンダー協会2022約320約402少なめ日本語×約¥3,000
サヴォイHarry Craddock2019約330約700なし日本語約¥3,300
シューマン Charles Schumann2018約410約1000なし日本語約¥3,900
Craft of the CocktailDale DeGroff2020約256約500ほぼなし英語約¥1,400
ザ・ミクソロジー南雲主于三2019約300約80写真あり日本語約¥4,200
岸久のモヒート50岸 久2016約109約50写真あり日本語約¥1,200
モクテル 旭屋出版編集部2016約163約53写真あり日本語約¥2,750

■日本のカクテルを教科書的に学びたいなら↓

■王道な本格的レシピをたくさん知りたいなら↓

■技術と個性的な本格的レシピの両方を知りたいなら↓

■技術と王道の本格的レシピの両方を知りたいなら↓(英語)

■本格的なミクソロジー技術を知りたいなら↓

■モヒートに特化したアレンジレシピが知りたいなら↓

■本格的なモクテルのレシピが知りたいなら↓

■日本を代表するバーテンダーのスタンダードカクテルを学びたい(希少)

カクテルのレシピについては、当ブログでも紹介しています。
メジャーなものからマイナーなものまで幅広く、かつおうちカクテルに特化してご紹介しています。ご興味あれば↓

■カクテルをこれから始めようという方は、ぜひこちらを↓
どの記事よりも細かく解説しています。

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