「バーで飲むあの洗練された一杯を”自宅で再現できたら”」
一度は夢見たことがあるのではないでしょうか?
でも、「カクテル作りって難しそう…」「失敗して材料を無駄にしたくない…」「プロの味なんて、自宅じゃ無理でしょ?」
そんな不安を抱えているあなたに朗報です。
歴16年の経験を持つホームバーテンダーが、失敗しないための徹底したコツから、バーで飲むような究極の味わいを引き出すための極意まで、そのすべてを惜しみなくお伝えします。

ダイキリは、比較的コストも準備も時間もいらないカクテルですので作りやすいですよ!
この記事を書いているのはこんな人↓
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基本のレシピ

ラムの芳醇なコクと透明感、洗練されたスタンダードカクテル
●ホワイトラム45ml
●ライム15ml
●シロップ1tsp
全てをシェークしてグラスに注いだら完成!
ラムのまろやかなコクとライムの酸味が複雑で奥行きのあるエレガントな余韻が魅力のカクテルです。
加えてダイキリの魅力は、わずか3つのシンプルな材料の使い方で味わいが大きく変わることです。ライムの絞り方、砂糖の加減、使うラムの種類で味わいは驚くほど変化します。自分好みの「究極の一杯」を追求できるのも、ダイキリならではの楽しみです。
極限まで拘り抜いたアレンジレシピも紹介しています。気になる方は、後述をチェック
~ダイキリの歴史・由来~
ダイキリの歴史はキューバの鉱山から始まり、その由来はシンプルながらもロマンに満ちています
ダイキリは、19世紀末にキューバのダイキリ鉱山で誕生したとされています。暑いキューバの気候の中で、マラリア予防のために常備されていたラムにライムと砂糖を加えてみたところ、非常に爽やかで飲みやすいカクテルが生まれました。そこからカクテルは、鉱山の名にちなんでダイキリと呼ばれるようになったとされています。
オリジナルレシピ

あなたの常識を覆す一杯。「五感を魅了する、大人のダイキリ」
●プランテレイ ホワイトラム45ml
●インフュージョン用ローズマリー1/2本
●ライム15ml
●純粉糖適量
●ライムピール1片
●飾り用ローズマリー適量
シェーカーにラムを入れた後ローズマリーを入れてステア。ラムに香りがついたらローズマリーを取り出し、他の材料を入れてシェーク。
ローズマリーを飾ったグラスに注ぎライムピールを振り掛けたら完成!
グラスを近づけた瞬間、ライムピールとローズマリーが放つ清々しくもウッディなアロマが香ります。 ダイキリ本来のキレのある酸味とラムの芳醇な甘みが広がりながらも、その奥底にローズマリーの凛とした香りがそっと寄り添う大人の味わいです。
ぜひあなたも「五感を魅了する、大人のダイキリ」を自宅で体験してみませんか?
材料解説
■ラム
ラムは王道のバカルディでなくプランテレイ(旧プランテーション)を使いました。プランテレイはブランデーのような上品でコクが控えめな味わいです。ライムピールやローズマリーと、香りのアクセントが複雑なので、あえて主張の少ないスムースな飲み口のラムを選びました。
■インフュージョン
ラムにローズマリーを何日間か漬け込んだこともあったのですが、香りが出すぎてしまったのでこの方法をとりました。使う直前にインフュージョンするだけでも結構香りがつきますよ!
■純粉糖
シロップではなく、純粉糖を使いました。粉糖を使えばちょっとずつ甘みを調節することができますよ。
おいしく作るための【極意】
ここからは、歴16年の私が考える、ダイキリをおいしく作る極意を紹介していきます。これを守ればきっとおいしく作れるはずです!

①必要な道具を揃える
あなたが自宅でオーセンティックバーのような「最高のダイキリ」を作りたいならば、カクテル道具を揃えることをおすすめします。ダイキリはシェークという技法で作ります。カクテル専用シェーカーを使うことで最も効率よく、かつ美味しくダイキリを作ることができますよ
②フレッシュな生ライムを用意する
フレッシュな生のライムを使うことはダイキリを美味しく作る最大の秘訣といっても過言ではありません。 ライムは、外皮がツヤツヤして重みがあり、少し柔らかいものを選び、必ず使う直前に絞りましょう。
③ラムのフレイバーを選ぶ
ダイキリの主役はラムです。考え抜いたラム選びが「究極のダイキリ」づくりへの近道です。
↓王道なのはバカルディのホワイトラム。ラムのコクを感じながらも癖がなく飲みやすいです。ラムのスタンダードを学べる商品です。
↓はブランデーのような上品な味わいが特徴のプランテレイです。プランテレイはラムの独特な香りが控えめなので、苦手な人にもおすすめできる入門編的なラムでもあります。
↓は3年熟成のこくが強いタイプのラム。ラムの豊潤なコクを感じられフルーティーな印象もあります。熟成香が若干個性的なので好みは若干分かれます
④氷は純氷を買う
カクテルづくりは、氷の融解による加水がゆっくりであることが大切なので純氷で作ることをおすすめします。製氷器で作る氷は溶けるのが早く、カルキ臭がカクテルに溶け出してしまうことがあります。そのため、溶けにくく、かつ美味しい氷選びが重要なのです。
おすすめは氷屋の氷!一般人でもプロが使うような純氷を買うことができます。私も使っています!

「氷屋の純氷は値段が高くてちょっと…」ということならコンビニやスーパーの純氷がおすすめです。氷屋には劣りますが、製氷器で作る氷と比較して溶けにくいです。オーセンティックバーのような美味しいダイキリを作るにはそれなりのお金がかかります。
実際に作る編

ここからは、いよいよ実際に作るときに気を付ける極意に入ります。
⑤道具・材料を冷やす
まず最初にやるべきことは使用する道具・材料をすべて冷やすことです。それにより氷の融解速度をできるだけゆっくりにすることができます。
ラムは冷凍庫で保存し、シェーカー等の道具類やカクテルグラス、生ライムは冷蔵庫で保管しておきましょう。カクテルグラスは冷凍でも良いのですが、割れる危険性もあるのでおすすめしません。
⑥ライムの絞り加減は適切に!
「絞りすぎない」これが重要かつ見落とされがちなポイントです。
皮に近い部分や、果肉を強く握りつぶしすぎると、白いワタ皮に含まれる苦味成分や、果肉のえぐみがジュースに混ざりやすくなります。そのため、ライムの絞る量の目安を3分の2くらいにすると苦みが出にくいです。残った果肉を捨てるのはもったいないので、料理に使うのもおすすめです
ライムは室温に戻してから絞るほうが果汁が出やすいです。そのため冷蔵庫から出してすぐ使うのではなく、しばらく置いておくと良いです。また軽く手のひらで転がして温めてから絞る方法も効果的ですよ
⑦副材料のバランスを大切に
ダイキリで大切なのは、ベースのラムの風味を残したまま、ライムとシロップでバランスを調節することです。
ライムは同じ「ライム」でも、季節、産地、鮮度によって酸味の強さが大きく異なります。常に同じ分量で絞るのではなく、使うライムの酸度に合わせて量を調整することが重要です。
シロップの量は、作りたい味わいによって量を調節しましょう。しかし、シロップは少し入れただけですぐ甘くなってしまうという難点もあります。そのため、甘みを微調節することが可能な粉糖がおすすめです。
最後に、シェーク前の味見がとても大切です。材料をシェイカーに入れたら、シェークする前にごく少量(ティースプーン1杯程度)を味見してみてください。この時点で、酸味と甘味のバランスが自分の好みに合っているかを確認し、ライムや粉糖で適宜調節しましょう。
⑧シェーク後のフレークはしっかり取り除く
シェイク後のフレーク(氷の細かな破片)は取り除きましょう。取り除く方法は、カクテルをシェイカーからグラスに注ぐ際、目の細かいストレーナー(茶こしなど)を二重にして濾すという方法です。
このひと手間で、フレークによる水っぽさを防ぎ、口当たりがなめらかになります。さらに、絞ったジュースに含まれる種や果肉の破片も取り除けるため、飲んだ時の不快感を解消できます。特にダイキリは繊細なバランスが命なので、フレーク等を取り除くことは非常に重要な工程です。
ダイキリに合うおつまみは?
ここからはダイキリに合うおつまみを探求して行きます。家で揃えやすいおつまみで相性を検証してみました。おつまみはナッツ、ドライフルーツ、生ハム、チーズです。

ダイキリに1番合うと感じたおつまみは、ドライフルーツでした。その中でもパイナップルなどのトロピカルフルーツ系が相性抜群でした。やはりラムとトロピカルフルーツはいいコンビになりますね!
生ハムはプロシュートやハモンセラーノの長期熟成のものは相性良かったですが、スーパーで売っている短期熟成のものは微妙でした。もし合わせるならば、熟成が進んでるものがおすすめです!
チーズはカマンベールやプロセスチーズのような香りが控えめなものが相性良かったです。青カビ系チーズは香りが強すぎてダイキリの香りがわからなくなってしまいました。
カクテルづくりに必要な道具は?
「バーテンダーみたいにカッコよくシェイカーを振ってみたい!」
「家で本格的なカクテルが作れたら最高なのに…」
そう思ったことはありませんか?
でも、いざ道具を揃えようとすると、その種類の多さに圧倒されて「どれを選べばいいの?」と立ち止まってしまうかもしれません。
ご安心ください!
今回は、カクテル作り初心者さんでも「これさえあれば間違いない!」と自信を持っておすすめできる「ハズレなしの必須アイテム」を厳選してご紹介します。これを読めば、あなたも今日から自宅バーのマスター!
シェーク

シェークは、カクテルを作る基本技法のひとつで、シェーカーと呼ばれる専用の器具に材料と氷を入れ、勢いよく振って混ぜ合わせる方法です。
シェーカーは様々なメーカーが販売していますが、安価なシェーカーを買うと噛み合わせが悪かったり爆発したりすることがありますので、大手のメーカーでメジャーなものを購入することをおすすめします。
バースプーンはシェークする前に軽く混ぜて味見をするときに重宝します。長めのものが扱いやすいのでおすすめです。
シェーカー(バーディかユキワ)、バースプーン(バーディかミスタースリム)
シェーカーとバースプーンの特設記事ありますのでご参考まで↓
ミキシンググラス×ステア

ミキシンググラスという大きめのグラスに材料を入れて混ぜ合わせる手法です。ミキシンググラスでのステア技法はシェークと比較してカクテルにお酒感を残したい時に使うことが多い手法です。
バースプーン(バーディかミスタースリム)、ミキシンググラス、ストレーナー
バースプーンの特設記事です。ご参考まで↓
マティーニの色々なバリュエーション
ダイキリは歴史あるカクテルなので様々なバリュエーションが存在します。ここではそのレシピをご紹介
フローズン・ダイキリ
フローズンダイキリとは、通常のダイキリをミキサーでクラッシュドアイス(砕いた氷)と一緒に攪拌し、シャーベット状にしたカクテルのことです。
通常のダイキリが「シェイクして冷やす」のに対し、フローズンダイキリは「凍らせてシャリシャリとした食感を楽しむ」のが大きな特徴です。氷の量が多く、フローズン状態であるため、通常のダイキリよりもアルコール感がまろやかに感じられる傾向があります。
そんなフローズンダイキリは、その爽快な飲み口と楽しい食感から、特にリゾート地や夏の人気カクテルとして親しまれています。
ヘミングウェイ・ダイキリ
「ヘミングウェイ・ダイキリ」とは、小説家アーネスト・ヘミングウェイが愛飲したことで知られる、ダイキリの特別なバリエーションです。このカクテルは、ヘミングウェイがキューバのハバナにある有名なバー「フロリディータ」に通っていた際に、彼の好みに合わせて考案されたと言われています。
ヘミングウェイ・ダイキリのレシピは、ラムの量が2倍で砂糖なし、グレープフルーツジュースとマラスキーノ・リキュールを加えてフローズンタイプで仕上げます。
以上から、ヘミングウェイ・ダイキリは非常に特徴的なレシピを持つダイキリだということがわかります。彼はフロリディータでこれを1日に何杯も飲み、さらに魔法瓶に入れて持ち帰っていたという逸話も残っているみたいです。
質問コーナー
材料に関する質問
- Q生ライムが手に入りません。代用できますか?
- A
可能です。ストレートライム果汁で代用することでダイキリを作ることができます。ライム果汁は銘柄によって味わいがかなり違うので自分に合った商品を選びましょう↓
- Qレシピ内の銘柄は指定ですか?
- A
いいえ。ただし、オリジナルレシピにおいては記載の銘柄を揃えた方が管理者が意図した味わいに近くなります。
- Qシロップはガムシロップでも良いですか?
- A
良いです。しかし、ガムシロップは雑味が出る可能性もあるためおすすめしません。純粉糖やカクテル用のシロップがおすすめです。カクテル用だとカリブがおすすめです。オーセンティックバーでも使われている信頼性の高いシロップです↓
作り方に関する質問
- Qできたカクテルが水っぽくなってしまうのですが…
- A
シェークの際、氷がシェーカーの底になるべく強く当たらないようにすると良いです。詳細なコツはYouTube等の動画サイトにプロのバーテンダーが配信していることがありますので、そちらを参照された方が上達は早いと思います。
- Qシェーカーがなくても作ることができますか?
- A
はい。プロテイン用のシェーカー等での代用も可能です。しかし、カクテル用シェーカーはシェークに特化したアイテムなので購入をおすすめします。カクテル作りに必須となるバースプーンの検証記事も載せておきます↓
- Q分量を間違えてしまいました。味は大丈夫でしょうか?
- A
シェーク前でしたら、全材料の比率を整え直せばレシピ通りの味わいが作れます。
応用や保存に関する質問
- Qライムが余ったらどうしたら良いですか?
- A
モヒートやギムレットなど様々なカクテルに応用できますよ。詳しくはライム果汁の記事に10種類載せていますのでご参考まで↓
- Q他のラムベースのカクテルを教えてください
- A
XYZやマイタイ、ピニャコラーダなどがあります。ラムのカクテルはドライからスイートまで幅広いので飽きの来ないベース酒です。
- Q今回のカクテルと味わいの系統が似ているカクテルを教えてください
- A
アカプルコやマイアミが近いです。ダイキリのベースをラムからジンやテキーラに変えても美味しいですよ
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