世界中で愛され続けるサイドカーは、ブランデーの芳醇な香りと柑橘の複雑な風味、レモンの爽快感が絶妙に調和する、洗練された大人のカクテルです。
しかし、「最高のサイドカー」を作るには、単に材料を混ぜ合わせるだけでは足りません。使用するブランデーや道具の選び方から、最適なグラス、カクテルにかかわる準備に至るまで、この細部のこだわりがサイドカーの完成度を大きく左右します。
この記事では、、、↓
- サイドカーの基本レシピはもちろん
- ご自宅で楽しめるオリジナルアレンジ
- サイドカーをさらに引き立てるおつまみとのペアリング
- 最後にはAIに尋ねた究極のサイドカーのレシピまで
幅広く網羅しています。さらに、カクテルを16年作ってきた私が考える「最高のサイドカーを作る極意」も紹介します
私と一緒に最高のサイドカーを作ってみませんか?
記事を書いているのはこんな人↓
当サイトはAmazonアソシエイト等のアフィリエイトプログラムに参加しており当サイトにて紹介している商品を購入すると売り上げの一部が運営者に還元されます。商品のレビューや検証内容等は個人の見解を含みます。本記事の内容で選んだ商品はその効果を保証するものではありませんのでご理解の上、お読み進めください。
基本のレシピ

世界中で愛され続ける大人のクラシックカクテル
●ブランデー30ml
●ホワイトキュラソー15ml
●レモン15ml
全てをシェークしてグラスに注ぎ、グラスに注いだら完成!
サイドカーは、重厚感がありつつも爽快な「静かな贅沢」を楽しむカクテル。味わいは、ブランデーの熟成香・オレンジのやさしい甘み・レモンの爽快感でさっぱりとする味わいです。
- 調和感
ブランデーの香りと柑橘の甘味、レモンの酸味が見事に調和してまとまっていると感じます。この理由は、たった3つの材料ですが、甘味・酸味・コクや複雑な香、という感覚のバランスが取れているから、少ない材料でもまとまっていると感じたんだと思いました。 - 爽快さ
柑橘の香りとレモンで後味をさっぱりなので、あとを引かないです。次がすぐに飲みたくなってきますよ - 香り高さ
グラスに近づくと、ブランデーの熟成香と柑橘果皮の香りがふわっと香り飲む前から気分が上がります - 奥深さ
VSOPほどの熟成期間のものだと、ブランデー由来の熟成香や柑橘の奥深さがあります。一度飲んだだけでは把握できないほどです - 重厚さ
飲んでも飲みつかれないくらい、ちょうどよい重厚さ。おつまみとのペアリングも楽しめます。(個人的にはナッツがおすすめ)
度数は約30度ほどで高め。カクテル言葉は「いつもふたりで」。一般的に4月4日の誕生カクテルとされています。
サイドカーは親しみやすく上品だけど気取らない。度数は高いけど、甘口とも辛口とも言い切れず、昼でも夜でも楽しめるカクテル。分量を変えれば、味わいが大きく変化するので、あらゆる気分を受け止めてくれます。サイドカーは、一度好きになったら長く付き合える、大人の友人のようなカクテルです。

私がサイドカーを飲みたくなる時は、「ゆっくりしたいとき」「内省したいとき」「最後の1杯」のときです。電気を消した蝋燭の灯だけの空間でサイドカーを飲むと、心が落ち着くんです
~サイドカーの簡潔歴史~
サイドカーの名前の由来は、1920年代初頭のヨーロッパにさかのぼります。
このカクテルの名「サイドカー」は、オートバイの横に取り付けられたサイドカー(側車)にちなんで名づけられたとされています。
オリジナルのアレンジレシピ

兎にも角にも「芳醇で重厚」。それに尽きる味わいです
●レミーマルタンXO30ml
●レミーマルタンVSOP10ml
●ホワイトキュラソー7ml
●フレッシュレモン7ml
全てをシェークしてグラスに注ぎ、グラスに注いだら完成!
このオリジナルレシピはレミーマルタンXOの豊かな熟成感を活かしたカクテル、という考えで作りました。そのためこのレシピは、ホワイトキュラソーとレモンジュースを控えめです。
味わい:
まずは、XOのドライフルーツやナッツ類、ハチミツ様の香り、まろやかなで芳醇なコクがどっっしりと感じます。その後に、補助的に感じるキュラソーのオレンジとレモンが「あ、これはサイドカーなんだ!」とハッとなり、その上品で贅沢な味わいに心が高揚します(私は)。
- 調和感
通常のレシピよりもXOのフレイバーを重視しました。XOの味わいが前面に出て、ホワイトキュラソーとレモンが甘味と酸味を支えるというような感じです - 爽快さ
XOの重厚なコク、甘味があるので爽快さは基本のレシピよりも控えめです。静かな時間を楽しみたい夜にぴったりの一杯です - 香り高さ
基本のレシピと比較して、XOの芳醇な熟成香が立ちますが、レモンがコクを強すぎなく感じさせてくれます。圧倒的にこちらが香り高いですし重厚です。 - 奥深さ
XOの味わいの奥深さは言わずもがな。キュラソーの複雑な甘みやレモンの酸味や精油の香りも相まって一度味わただけではわからないほどに奥深いです(基本のレシピ以上に)。 - 重厚さ
どっっしり重厚。おつまみと一緒に、というよりかは「これだけで十分」と思えるほどの味わいです。合わせるならナッツ類がおすすめです。ナッツは酸味も甘味も強くないおつまみなので、ブランデーの味を邪魔しなかったと感じました。
ホワイトキュラソー:
色々試した結果、ドライな銘柄が相性良かったです。甘いものだとXOの甘さをマスクしてしまうように感じたからです。せっかくなので、XOの重厚な甘味やコクを活かしたい、その思い出ドライな銘柄を選びました。↑の時はコアントローを使いました。
ブランデー:
VSOPとXOのブランドを揃えるのがおすすめです。写真はレミーマルタンVSOPとXOを合わせています。レミーマルタンXOを、ヘネシーVSOP・クルボアジエVSOP・カミュVSOPそれぞれ合わせてみましたが、色々な味わいの個性が混ざり合いすぎて、ちぐはぐな味わいに感じました。しかし、レミーマルタンVSOPと合わせた時、味がまとまったように感じました。それは商品が違くてもメーカーの根っこにあるスタイルは同じなため、個性がぶつかり合わずに済み、まとまった味わいを引き出せたと思いました。
最高のサイドカーをつくる【極意】
おうちでサイドカーを作るという時、バーじゃなくても本気で作りたいと思いませんか?私はそう考えていて、日々作っています。その私が16年間の中で考えてきた、サイドカーを作るときの極意を紹介します。すこしでもお役に立てたらうれしいです!

必要な道具を揃える
専用の道具を揃えたほうが、美味しいカクテルを作れる可能性がぐっと上がります!美味しいカクテルを作る準備として、材料をすべて冷やしておく方法があります。そうすることでシェークした際、より早く急冷できます。
しかし、ブランデーは冷蔵保存すると香りが閉じてしまうため、一般的には常温保存が基本です。そのため、すべて冷蔵保存するよりもシェークに時間がかかります。そのときにシェーカーがないと急冷効果が弱く、ぬるく仕上がったり、シェーク時間が長すぎて水っぽくなってしまう可能性があります。
なので、サイドカーこそ効率的に急冷できるカクテル用のシェーカーを揃えたほうが良いです。
フレッシュな生レモンを用意する
サイドカーには、フレッシュな生のレモン用意しましょう。生レモンには果皮に精油が含まれますが、ストレート果汁にはありません。精油にはレモンの爽快な香りが詰まっています。実際にストレート果汁と生レモンで作り比べると生レモンのほうがとっても香り高いカクテルに仕上がります。
とくに生レモンを振りかけなくても、生レモンを絞ることで、絞り汁に果皮の精油が移り、できるカクテルも香り高く仕上がります。もしレモンの香りをもっとつけたいなら、ピーラーで皮をむいてピールを作り、できたカクテルに振りかけるか、グラスのふちに滑らすとよいですよ
ブランデーの種類を決める
サイドカーに使うブランデーを選んでいきましょう。サイドカーは、ブランデー・ホワイトキュラソー・レモンジュースというシンプルな三要素で構成されているのでベースとなるブランデーの個性がそのまま味わいを左右します。
結論、おすすめはコニャック(産地)のVSOPクラス(熟成期間のクラス)あたりのものです。VSOPは中程度の熟成期間のブランデーなので、若すぎず、かといって重たすぎない、ちょうどよい熟成感カクテルにはぴったりです。
産地はコニャックのほかにもアルマニャックやその他たくさんありますが、それらは流通が不安定だったり、造り手の個性が強く出すぎていたりすることがあり、おうちで作るには難易度が高いですそのため、味や香りの幅が広く毎回安定した仕上がりになり、品質管理も整っているコニャックがおすすめです。
氷は純氷を買う
カクテルづくりは、氷の融解による加水がゆっくりであることが大切なので純氷で作ることをおすすめします。製氷器で作る氷は溶けるのが早く、カルキ臭がカクテルに溶け出してしまうことがあります。そのため、溶けにくく、かつ美味しい氷選びが重要なのです。
おすすめは氷屋の氷!一般人でもプロが使うような純氷を買うことができます。私も使っています!

氷屋の純氷は値段が高くてちょっと…」ということならコンビニやスーパーの純氷がおすすめです。氷屋には劣りますが、製氷器で作る氷と比較して溶けにくいです。オーセンティックバーのような美味しいサイドカーを作るにはそれなりのお金がかかります(悲しい)。
道具・材料を冷やす

使用する道具・材料をすべて冷やすと美味しいサイドカーが作れます。なぜなら、材料を冷やしておくことで氷の融解速度をできるだけゆっくりにでき、加水の量を調整できるからです。
ただし、ブランデーは常温保存しましょう。冷蔵してしまうとせっかくの香りが閉じてしまうといわれています。シェーカー等の道具類やカクテルグラス、生レモンは冷蔵庫で保管しておきましょう。カクテルグラスは冷凍でも良いのですが、割れる危険性もあるのでおすすめしません。

グラスをどうしても冷凍したいときは、100均のものを使っています。割れた時のショック度を極限まで抑えるためです!
酸味と甘みのバランスを大切に
副材の比率は、ベースのブランデーの風味を主体にしたものにするとおいしいサイドカーが作れます
生のレモンは、季節、産地、鮮度によって酸味の強さが大きく異なります。常に同じ分量で絞るのではなく、使う生レモンの酸度に合わせて量を調整することが重要です。
ホワイトキュラソーも作りたい味わいによって量を調節しましょう。コツは、いきなりレシピ量入れるのではなく、少しずつ味見しながら入れることです。経験上、特にサイドカーはキュラソーが入りすぎるとすぐわかりますのでこの方法が良かったです。
必ず味見をする
最後に、シェーク前の味見がとても大切です。材料をシェイカーに入れたら、シェークする前にごく少量(ティースプーン1杯程度)を味見してみてください。
ブランデーは、ジン等のベース酒と比較して開封後の香味変化が比較的激しいと感じます。それは、ジンやウォッカのようなベース酒とはことなり樽で熟成させるからだとされています。樽で熟成させてられるブランデーの香りは揮発性の成分が多く、開封により揮発が進んでしまいます。そのため、時間がたつほどに香りが変わってしまうようです。私的には、ワイン的な要素に感じていて、少し空いてからのほうが、香りが安定しているように思いますので「すぐに飲み切ろう!」ということではないと感じています。
以上より、以前作ったときに最適だった配合でも、次に同じ比率で作ったサイドカーでは「何かが違う」と感じることがあります。だからこそ、毎回の仕込みごとにごく少量で味見を行い、素材の香味バランスを確認しましょう。この作業は地味で面倒ですが、私は、このひと手間が「最高のサイドカーにつながる」と思って味見をしています。
シェーク後のフレークはしっかり取り除く
シェイク後のフレーク(氷の細かな破片)は取り除きましょう。取り除く方法は、カクテルをシェイカーからグラスに注ぐ際、目の細かいストレーナー(茶こしなど)を二重にして濾すという方法です。
これによりフレークによる水っぽさを防ぎ、口当たりがなめらかになります。さらに、絞ったジュースに含まれる種や果肉の破片も取り除けるため、飲んだ時の不快感を解消できます。特にサイドカーは繊細なバランスが命なので、フレーク等を取り除くことは非常に重要な工程です。
サイドカーにおすすめのブランデーは?
サイドカーで最も大切な材料はブランデーです。サイドカーに合うブランデーを選べばカクテルの質も向上しますよ。ここではおすすめのブランデーの選び方を紹介していきます。
ブランデー選びで重要なのは、産地と熟成年数(コント数)です。
産地:
フランスだとコニャックとアルマニャックが有名です。この記事ではコニャックのブランデーをおすすめしています。
- コニャック
日本でも比較的安定供給され、個性は控えめで味の完成度の高さとバランス良いのが特徴。法的な保護制度、生産工程の厳格さなどにより品質のブレが少ないのも魅力。おうちカクテルなら、安定供給と安定した味の完成度は重要項目ですね - アルマニャック
コニャックのような保護制度はあるものの、個性を活かしたスタイルが多いです。そのため、カクテルに使うには少し扱いづらいです。加えて小規模生産なことが多く、自宅で定期購入できるかといったら微妙です。
コント数:
コニャックなどのフランス産ブランデーに用いられる指標で、蒸留後にオーク樽で何年熟成させたかを示すものです。
- コント2
VSと表記される。若いタイプで味わいもフレッシュ。フルーツ系のカクテルと合わせるとその味わいが活かされます。逆に重厚なカクテルには軽く感じてしまうことも。 - コント4-6
VSOPと表記される。中程度の熟成感でフレッシュでありながらも重厚な味わいがします。フルーツと合わせるフレッシュなカクテルでも重厚なカクテルでもどちらでも対応可能。 - コント10以上
XOと表記される。長期熟成で重厚な味わいとコクが特徴です。フレイバーがかなり強いので、カクテルにすると個性が喧嘩してチグハグな味わいになることも。そのままで飲むことが多いです。
以上の産地とコント数より、コニャック(産地)のVSOPクラス(熟成期間のクラス)がおすすめです。その中でもバランスが良い商品がレミーマルタンVSOPです。↓
サイドカーを初めて作るならレミーマルタンVSOPがおすすめ
レミーマルタン VSOP は、グランド・シャンパーニュとプティット・シャンパーニュという上級な畑のブドウだけを使ったブランデーです。
私は、マーマレードのようなフレイバーをこのブランデーに強く感じます(いい意味で)。レミーマルタンはレミーマルタンにしかない味わいがあるので、ほかのところで飲んでも「レミーマルタンつかっている!」とブラインドテイスティングできちゃいますよ!
といっても、フレッシュな香りと熟成の重厚さのバランスがよく完成度の高いブランデーです。そのため、フレッシュなカクテルでも重厚なカクテルでもどちらでも対応できます。加えて、とってもまろやかな風味なのでシェークすることで、よりまろやかでまとまったカクテルに仕上がる印象がありました。
もし初めてサイドカーを作る、または始めてブランデーを買うという方はこちらがおすすめです。
サイドカーにはどんなグラスを使えばいいの?
サイドカーを美味しく、そして美しく楽しむ上で、使用するグラス選びは非常に重要です。単に飲み物を入れる容器としてだけでなく、味わいの感じ方に大きな影響を与えます。せっかく作るなら、グラスにもこだわってみませんか?

上の写真は自宅にあるグラスで試してみた図です。項目ごとにそれぞれの感想を共有したいと思います
マティーニグラス
鋭角なV字型で、スタイリッシュかつ視覚的なインパクトが強いグラス。縁が大きく開いているのが特徴。
サイドカーを入れた印象:
全体的にさっぱりした印象のサイドカーに感じました。
まず、グラスに顔を近づけるとレモンの酸味がふわっと香りました。口をつけて少ししてからレモンの酸味やアルコール感がしましたが、ブランデーやキュラソーの甘さはほとんど感じませんでした。
これはグラスの縁が外側に広がっているために、香りがとどまりにくい構造であるからだと考えられます。そのため、サイドカーにさっぱり感を求める方はマティーニグラスがおすすめです。
クーペグラス
クーペ浅めで丸く広がったボウル形状。シャンパングラスのように平たいデザインが特徴です。
サイドカーを入れた印象:
全体的にバランスの取れたサイドカーに感じました。
まず、グラスに近づくと、ブランデー・レモン・キュラソーの香りがバランスよく感じます。口に運ぶとすぐにブランデーのコクとキュラソーの甘味、レモンの酸味を感じました。マティーニグラスと比較してブランデーとキュラソーの印象が強かったです。
これは、マティーニグラスと比較してグラスの縁が内側に丸み帯びていることに起因していると考えられます。内側に巻いていることで香りが閉じ込められて感じる香りの種類が広がったんだと感じます。すべての香りをまんべんなく感じたいという方はクーペグラスがおすすめです。
ニック&ノラグラス
細めのボウルに丸みをもたせた、やや小ぶりなカクテルグラス。縁がやや立ち上がっており、香りを包み込むような設計になっています。
サイドカーを入れた印象:
全体的に重厚なサイドカーに感じました。
まず、グラスを近づけるとブランデーの豊潤な香りと柑橘の香りがします。口に運んだ瞬間、ブランデーのコクと甘さを強く感じ、その後キュラソーとレモンの柑橘感を感じました。クーペグラスと比較して、香り・味わいどちらもブランデー感、甘い印象が強いと感じました。
これはクーペグラスと比較してグラスの縁がさらに内側に巻いているので香りを閉じ込める構造になっているからだと感じました。どっしりと重厚なサイドカーを楽しみたいならニック&ノラグラスがおすすめです。
サイドカーを作るのに必要な道具
自宅でバー気分!カクテル作りを始めるあなたへ
「バーテンダーみたいにカッコよくシェイカーを振ってみたい!」
「家で本格的なカクテルが作れたら最高なのに…」
そう思ったことはありませんか?
カクテル作りの醍醐味といえば、「シェーク」や「ステア」といった、専用の器具を使った華麗な技ですよね。
でも、いざ道具を揃えようとすると、その種類の多さに圧倒されて「どれを選べばいいの?」と立ち止まってしまうかもしれません。
ご安心ください!
今回は、カクテル作り初心者さんでも「これさえあれば間違いない!」と自信を持っておすすめできる「ハズレなしの必須アイテム」を厳選してご紹介します。これを読めば、あなたも今日から自宅バーのマスター!
シェーク

シェークは、カクテルを作る基本技法のひとつで、シェーカーと呼ばれる専用の器具に材料と氷を入れ、勢いよく振って混ぜ合わせる方法です。
シェーカーは様々なメーカーが販売していますが、安価なシェーカーを買うと噛み合わせが悪かったり爆発したりすることがありますので、大手のメーカーでメジャーなものを購入することをおすすめします。
バースプーンはシェークする前に軽く混ぜて味見をするときに重宝します。長めのものが扱いやすいのでおすすめです。
BIRDYの商品は高価なので、ほかのおすすめを知りたい!というかたは、シェーカーとバースプーンの特設記事がそれぞれあります↓
サイドカーにあうおつまみ|ペアリング
おうちカクテルでは、おつまみを食べながら気軽にカクテルを楽しむことも多いですよね。ここではおうちによくあるおつまみとサイドカーを合わせるとどうなるのか実験していきます。相性の良いおつまみを覚えて家で作るときのご参考に!

サイドカーは全体的に香りが繊細なので合わせるおつまみは香りが濃いと邪魔になると感じました。そのため、全体的に香りや味わいが落ち着いてものが良い印象でした。
ナッツ:
相性よかったです。ただし、スモークされていたりと香りが強いタイプのナッツはケンカするのでおすすめしません
ドライフルーツ:
ドライフルーツの甘さが口に残っていると、ブランデーとホワイトキュラソー由来の複雑な甘さやコクを感じにくいなと感じました。サイドカーをレモンを多くしてサッパリめに作るのであれば、味の対比ができて相性よかったです。
生ハム:
例に漏れず香りが弱いものであれば相性よかったです。生ハムの塩味が強いとサイドカーのコクを強く感じました。甘い↔️しょっぱいが好きな人は合っていると思いました。全体的にサッパリめに作ったサイドカーと相性が良さそうです。
チーズ:
コンテなどのあまり強くないタイプのチーズなら相性よかったです。カマンベールも熟成が進んでいないものなら合わせられました(スーパーで売ってる雪印で試しました)。
サイドカーの歴史
サイドカーの名前の由来は、1920年代初頭のヨーロッパにさかのぼるといわれています。なぜヨーロッパかというと、アメリカでは禁酒法が施行されていたためです。
しかし、禁酒法が終わった1933年以降、アメリカのバーテンダーたちがこの洗練されたブランデーカクテルに注目し、本格的に輸入されます。サイドカーは、アメリカでは「ヨーロッパのエレガントなカクテル」として扱われ、食前酒やクラシックバーの定番として定着いったとされています。
時代が進むにつれ、サイドカーはしばしば甘すぎたり酸っぱすぎたりするレシピで扱われ、「古いカクテル」と見なされる時期もありましたが、1990年代以降のクラシックカクテル復興の流れで、高品質なコニャックや柑橘を用いて再解釈されるようになります。
そして様々なバーシーンを通じて「シンプルで奥深い、素材の良さがすべてを決めるカクテル」として再び脚光を浴びています。
これらの理由から、サイドカーは100年たった今でも、バーテンダーにとっても飲み手にとっても“腕と感性を映し出す一杯”として愛され続けている、とされています。
おまけ|最高のサイドカーレシピをAIに聞いてみた
ChatGPTにおすすめのサイドカーレシピを考えてもらいました。

あなたが考える「最高のサイドカー」を教えて!
↓↓ここからAI
わたしが考える「最高のサイドカー」は、クラシックの黄金比を土台にしつつ、香り・酸味・アルコールの立ち方を繊細にコントロールした一杯です。見た目の美しさ、口に含んだときの立体感、そして余韻の静かな長さ──すべてが調和していることが理想です。
わたしが理想とするサイドカーのレシピ
- コニャック(レミーマルタン VSOP) … 40ml
→ 熟成感・丸み・香りの豊かさのバランスに優れる - ホワイトキュラソー(コアントロー) … 20ml
→ 透明感のあるオレンジ香で輪郭がはっきりする - レモンジュース(フレッシュ) … 15ml
→ 軽く酸味を効かせ、輪郭を締める - リッチシロップ(2:1) … 1 tsp(お好みで)
→ 酸味が強いレモンを使う場合に柔らかさを添える(なくてもよい) - シェイクして、冷えたニック&ノラグラスへ。スノースタイルにはしない。

かなり本格的ですね!昔のレシピにはスノースタイルするものもあったとか。そのレシピを踏襲してるのでしょうか
こだわりポイント
1. ベースはVSOPクラスのブランデー
レミーマルタン VSOP を推す理由は、香りのレイヤーと口当たりのまろやかさがサイドカーにちょうどいいから。シャープすぎず、でも重すぎない。この中庸さが、他の素材と最高の調和を生み出します。
2. ホワイトキュラソーはコアントロー
グランマルニエはブランデー由来の甘みと重さでやや重厚になりますが、コアントローは柑橘の香りがまっすぐ立ち上がり、レモンとよく馴染みます。繊細な香りの余白を残したいのでこちらを選びます。
3. 酸味のコントロールが決め手
レモンの品種や搾りたて具合によって酸味が変わるため、柔らかい丸みを残すならリッチシロップをほんの少し加えるのも良策です。レシピより舌で整えるのが本質的。
4. スノースタイルにしない理由
砂糖のスノースタイルは見た目に楽しいけれど、カクテルのバランスを崩すリスクがあります。最高のサイドカーを目指すなら、液体の中だけで酸・甘・アルコールを完結させるべきだと考えます。
5. グラスはニック&ノラ
香りがやさしく立ち上がり、味の丸みが活きる形状。サイドカーが本来持つエレガンスをしっかり支えてくれます。

与えた情報は少ないのに、グラスまでおすすめするのはすごいですね!ポイントの内容もかなり専門的です!
飲み終えたあとに「もう一度飲みたい」と思えるか
“最高”のサイドカーとは、記憶に残るような強烈な個性ではなく、その繊細さゆえに、ふとしたときに思い出してまた飲みたくなる──そんな一杯だと思います。
ブランデーの熟成感、オレンジの香り、レモンの軽やかな酸味、それらが口の中で静かにほどけていく感覚。それこそが、最高のサイドカーの姿です。

レシピからこだわりポイント、味わいに至るまで詳細に教えてくれたので、今すぐ作りたくなるくらい魅力的なレシピでしたね!
質問コーナー
- Qサイドカーには高級ブランデーはあわないのですか?
- A
場合によりますが、調整難易度は高いです。XOで作るならば、ブランデーを活かした比率にすることをおすすめします。
- Qアルコール度数が高く感じる。調節はできないのか?
- A
サイドカーはとてもシンプルなカクテルなので調節は難しいです。度数を下げたいならば、シェークした後に氷を入れたロックグラスに注いで作るのも良いですよ!
- Qレシピ通りになのに酸っぱくなる
- A
レモンが多いのかもしれません。生のレモンは個体差があるため、レシピ量だと多いことがあります。混ぜ合わせる前に酸味を確かめから、シェーカーに入れましょう
- Qお店で飲んだ味に近づけたい
- A
一番はそのお店に行って作っているところを見ることです(またはバーテンダーに聞く)。「どの銘柄をつかっているのですか?」と聞くと案外教えてくれますよ。
コメント