「ベルモット」という聞き慣れない名前を目にして、「これ、一体何?」と首をかしげた経験はありませんか?
特に、マティーニやマンハッタンといったクラシックカクテルのレシピには、必ずと言っていいほど登場するベルモット。さらに
ドライ、ビアンコ、ロッソ…何がどれ!?
頭の中がハテナだらけになること、ありますよね。その気持ち、すごくよく分かります。
この記事では、それぞれのベルモットが「どんな特徴を持っていて」「どんな銘柄があって」「どんなカクテルにぴったりなのか」を、一つひとつ丁寧に解説していきます。
一緒に、ベルモット選びの「わからない」を「なるほど!」に変えていきましょう!
記事を書いているのはこんな人↓
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先に結論|結局、ベルモットとは何?どれを選べばいいの?
ベルモットとは、白ワインにハーブやスパイスを配合したフレーバードワインです。その中でも色合いと甘辛度合いで大きく3つに分かれ「辛口のドライ」「中間のビアンコ」「甘口のスイート」に分かれます。
カクテルに使うならば、レシピ数が多いドライかロッソがおすすめです(レシピ数が極端に少ないです)。
そのドライ・スイートの中で、揃えておくべき銘柄は…↓
◼️ドラン シャンベリー ドライベルモット
ドランシャンベリーは、手頃な価格帯からは想像もできないほどの、際立つバランスの良さがあります。
過度に個性を主張せず、かといって物足りなさも感じさせない、まさに「ちょうどいい」味わいなんです!ドライすぎず、ほんのりとした甘みと複雑なハーブのニュアンスが、どんなカクテルにも自然に溶け込み、そのポテンシャルを最大限に引き出します。
◼️チンザノ ベルモット ロッソ(スイートベルモット)
チンザノ ロッソは、イタリアを代表する甘口ベルモットとして世界中で愛されています。深みのある甘さと複雑なハーブの香りが織りなす絶妙なバランスで、カクテルには欠かせない存在とされています。
手に入れやすい価格と、どこでも見かける親しみやすさもチンザノ ロッソの大きな魅力。甘口から辛口まで様々なカクテルに対応できるので、この一本があればOK!
ベルモットとは?|これであなたもベルモットマスター!
「ベルモット」という謎のワード・・・。調べてみたら、今度は「ドライ」「ビアンコ」「スイート」…と、もうわけわかんない! と思ったことありますよね。
しかし!
結論、知識はこの4つだけ理解すれば大丈夫なんです↓
■ベルモットは、白ワインにハーブやスパイスを配合したフレーバードワインです。独特の苦味と豊かな香りが特徴。その中でも色合いと甘辛度合いで大きく3つに分かれる↓
■①ドライベルモット(エクストラドライとも):透明に近い色で、最も辛口。キレのあるハーブの香りが特徴で、マティーニなどに使われる。
■②ビアンコベルモット:黄金色で、甘口〜セミドライ。バニラや花の香りで甘い味わい。カクテルではあまり使われない。
■③スイートベルモット(ロッソとも):濃い赤色。甘口だけど苦みもある。マンハッタンなどに使われる。
以上を覚えておけば、ベルモットの基本はこれで十分です!
ベルモット | 甘辛度 | 香り | 味わい | 主なカクテルと役割 | カクテル以外の使い道 | 備考 |
---|---|---|---|---|---|---|
|
最も辛口 | ハーブや柑橘、スパイス。 | キリッとしたドライな後味。 ハーブや果皮が強。 |
マティーニやギブソンなど。 ジンなどの強いベースの風味を引き立たせる。 |
食前酒や料理に。 料理に使うと香りが引き締まります |
カクテルではベルモットと言ったらこれ!
不自由なく作りたいなら一本持っておいたほうが良い |
|
甘口~セミドライ | バニラやフローラルな優しい香り | まろやかな口当たり。 酸味もあるが、甘みを強く感じます。 |
ソーダ割が主。 カクテルではあまり使われない。 |
ロックやトニック割りもおいしい | スタンダードカクテルに使うなら△ オリジナルを作るなら狙い目かも! |
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最も甘口 | ハーブやスパイス、柑橘、 カラメル等の複雑な香り |
濃厚な甘みだが、ハーブのスパイスの苦みで くどくない。複雑で重厚感のある味わい |
マンハッタンやネグローニなど。 ベース酒に甘みと苦み、コクを加えます。重厚感のあるカクテルに |
食前酒や料理に。 肉の煮込み料理やグレイビーソースの隠し味 |
ウィスキーやブランデーなどの濃いベース酒と相性が良いです ゆったりとおうち時間を楽しむには最適 |
失敗しないベルモットを選ぶ時のポイント
ベルモットを選ぶ際は、あなたの目的と好みに合わせて選ぶことが重要です。おうちカクテルライフを豊かにするために、以下の点を参考にしてみてください。4ステップで進んでいきます
①まずは、ベルモットの「種類」を決める
まずドライ、ビアンコ、スイートの種類を決めましょう。ベルモットは様々な用途で使われます。食前酒から料理、カクテルまで様々です。どのベルモットを選択するかは、目的によって変わってきます。今回はおうちでカクテルを始める場合に絞って紹介していきます。
カクテルでは、ドライ・ビアンコ・スイートのベルモットをすべて揃える必要はありません。
これからベルモットを揃え始めるのであれば、「ドライベルモット」と「スイートベルモット」から購入することをおすすめします。なぜなら、ドライやスイートを使うカクテルレシピは、とても多く存在するからです。
ドライとスイートを使うカクテルは、100種類以上あるといわれています。それに対し、ビアンコは数10種類ほどといわれています。一般的なレシピ本で見ても、ビアンコを使うレシピはほとんど乗っていないことが多いです。
②ドライやスイートの味わいを選ぶ
次に、ドライとスイートをどちらか買うのか、両方買うのか決めましょう。ここでは、ドライとスイートの違いを細かく解説していきますので、選ぶ参考にしてみてください。
両方あったほうがカクテルの幅は広がりますが、一度に2本揃えるのが不安な方は、1種類ずつお試しするのも良いでしょう。
ドライベルモット(エクストラドライを含む)がおすすめな方
「マティーニやギブソンなど、キリッと辛口なカクテルを作りたい」そんな方はドライ!。ドライベルモットは、クラシックカクテルで多様されるので、これ1本持っておくと作れる範囲がかなり広くなります。ドライな定番カクテルを楽しみたいならこちら!
スイートベルモット(ロッソ)がおすすめな方
「マンハッタンやネグローニなど、甘口でコクのあるカクテルを楽しみたい」という方はスイート!ウイスキーやジンをベースにした甘口〜ビターなカクテルを作るなら必須です。クラシックカクテルも多数あるため1本でかなり使えますよ
③どの銘柄にするかを決める
購入するベルモットの分類を決めたら、次は銘柄を決めていきましょう。ベルモットは銘柄によって風味が全く異なります。どの銘柄を選ぶかでカクテルの味わいも大きく変わりますよ。
ドライとスイートベルモットの銘柄の選び方は共通しています。
どちらのベルモットにおいても、マルティーニ、ノイリー・プラット、ドラン等の大手メーカーのものなら王道のフレイバーなので大きく外すことはないでしょう
よりこだわりたいという方は、クラフト系のベルモットや高級なベルモットを選ぶと好みの味に近いものが選べる可能性が高まります
ドライベルモットは、厳選10銘柄の徹底検証記事がありますので、個性的な銘柄をお探しの方は一度見ておくと失敗の確立がぐんと減りますよ↓
初めて購入する場合など、ベルモットに詳しくない方は、まず大手メーカーの銘柄を購入してなれたら、個性的な商品を選ぶことをおすすめします。
④どの価格帯にするかを決める
ベルモットには1000円台から10000円台まで幅広い価格帯の商品が存在します。高いから美味しい、安いから不味い、ということはありませんが一つの選ぶ基準として持っておくのはおすすめです。
最初は手頃な価格帯のマルティーニやドランから試しましょう。これらは非常に優秀で、多くのカクテルで十分なパフォーマンスを発揮します。
慣れてきて、よりこだわりのある味を追求したくなったら、クラフト系の少し高価なベルモットにも挑戦するのもよいですね。
具体的なおすすめ銘柄を厳選して紹介!
ここからは、前項目のポイントを加味した、おすすめの銘柄を厳選して紹介していきます。ここで紹介しているものは本格派かつ初心者でも扱いやすいものです。これらの商品を参考に、あなたのカクテルライフにぴったりのベルモットを選んでみてください。
ドライベルモット
■ドラン シャンベリー ドライ
ユニ・ブランを使用し、白ワイン由来のしっかりとした酸味が魅力。シトラスピール、アーモンドのナッツ香、ミントのようなクリーンな味わいが特徴とされています。ドライすぎず、ほんのりとした甘みと複雑なハーブのニュアンス。
価格は2500円ほどでお手頃。酒屋では店頭でよく見かける手に入れやすい商品です。その味わいのバランスの良さからどんなカクテルにも自然に溶け込み、そのポテンシャルを最大限に引き出します。
ハーブ、スパイス、柑橘のすべてのバランスがよく、程よくドライ、そんなドライベルモット。飲みやすいけどちゃんとドライなのでシャープなカクテルからスイートなカクテルまでこれ一本で行けます。管理者のお気に入りです!
■マルティー二 エキストラ・ドライ
世界シェアNo.1のドライ・ベルモット。香りにアヤメ、レモン、ラズベリーがあり、味はバランスの取れた酸味、ほろ苦いハーブ感とコクのある辛口との記述もあります。値段は~2000円とお手頃です。
かなりドライですが香りは控えめなのでどんなカクテルとも相性が良いと感じました(ドライにはなりますが)。価格もお手頃のため、初めてのエクストラドライ挑戦におすすめです。
ハーブのグリーンな感じもありますが、控えめなので初心者に向いているなと思いました。エクストラドライの強い香りに抵抗がある方はマルティーニがおすすめです!
■ノイリー・プラット ドライ
1813年創業のフランス産プレミアム・フレンチベルモット。製造工程にこだわり「エレガントで豊かな味わい」が特徴とされています。値段は~2000円とお手頃。
とても華やかなフレイバーで、ドライさもあるバランスの取れた銘柄です。基本どんなカクテルでも相性がいいなと感じます。
オレンジやハーブ、花を優しく感じて全体的に華やかな白ワインって感じです。初心者でも飲みやすいので入門編に良いと思います!
スイートベルモット
■マルティーニ ロッソ
マルティーニ社が最初に開発したイタリアを代表するスイートベルモットです。苦味と甘みのバランスが絶妙で、熟した果実とハーブの香りが際立ちます。リッチで複雑な苦味とシナモンの味わいが調和しています。
価格は2000円以下とかなりお手頃。苦みと甘み、ハーヴァル感のバランスが良く、カクテルに合わせやすい商品です。
個人的にはハーブの感じが強いと思いました。それがまたカクテルにはちょうど良くて、美味しくなりますよ!
■チンザノ ベルモット ロッソ
1757年創業のチンザノが手掛ける、伝統的なイタリアンスイートベルモットです。スパイス、花、ハーブ、フルーツのヒントが感じられる甘美な香りが特徴。味わいは柑橘系がはっきりと感じられ、心地よい苦みが後味に残ります。
価格は2000円以下とかなりお手頃。苦みと甘み、柑橘系の香りの相性が良く、カクテルに合わせやすい商品です。
マルティーニと比較してハーブ感は弱め。そのぶん柑橘系の味わいが引き立っているように思います!苦みと甘さ、柑橘、すべてがバランスよく軽くなく飲みごたえがあるスイートベルモット!
■カルパノ アンティカフォーミュラ
イタリアンベルモットの最高峰とも称される製品です。その独特なブーケと、バニラの際立った香りが特徴的です。オレンジ、デーツ、ココアビーンズ、サフランなどの多彩なテイストが幾重にも重なり、凝縮した濃厚なドライフルーツのような甘さと、円熟した滑らかな苦みが複雑に調和しているとされまています。
個人的には、チンザノとかなり近いと思いました。ただし、チンザノよりも甘い香りや複雑さや奥行きがあり、やはり高いだけあるなと感じました。重厚感のあるカクテルにおすすめ!
意外と短い?保存に関するアドバイス
ベルモットはワインをベースとしているため、開封後は風味や品質が徐々に劣化していきます。 美味しいカクテルを作り続けるために、以下の点に注意して保存しましょう。
必ず冷蔵庫で保存する
開封後は、必ず冷蔵庫のドアポケットや野菜室など、温度が低く一定している場所で保存してください。常温保存は、酸化と風味劣化を加速させます。
開封後はできるだけ早く使い切る
美味しく楽しめる期間の目安は、開封後1ヶ月〜3ヶ月程度です。3ヶ月を過ぎるとハーブの香りが飛び、ワインの酸味が目立つなど、風味が大きく損なわれてしまいます。
特に、繊細な香りが特徴のドライベルモットは、スイートベルモットよりも劣化が早く感じられることがあります。
可能ならワイン用の真空ポンプで空気を抜く
別途購入する必要がありますが、ワイン用の真空ポンプがあれば、ボトル内の空気を抜くことができるので劣化のスピードを抑えることができます。
劣化のサインに注意する
味が明らかに酸っぱくなった、ハーブの香りが消えてアルコール臭が目立つ、色がにごってきた、沈殿物が増えた、といったサインが見られたら、品質が落ちている証拠です。カクテルの味に大きな影響を与えるため、新しいものに買い替えることをおすすめします。
せっかく揃えたなら、カクテルを作ってみよう!
ベルモットは、その複雑な香りと多様な種類でカクテルに深みと個性を与えてくれる素晴らしい材料です。ここでは、歴16年のホームバーテンダーが、ベルモットで作れるおすすのカクテルを厳選してご紹介します。
マティーニ
●ジン45ml
●ドライベルモット15ml
●オリーブ1個
●レモンピール1かけら
全ての材料を氷を入れたミキシンググラスでステアしグラスに注ぐ。最後にレモンピールを振りかけて完成!
マティーニの味わいは研ぎ澄まされた静謐と複雑な芳香です。この「大人の味」という言葉がこれほどまでにしっくりくるカクテルも珍しいと思います。
甘さのないドライでキリッとするアタックの後、ジュニパーベリーとベルモットの複雑なアロマの余韻が奥深いまろやかさを感じさせます。レモンピールの柑橘の瑞々しい香りは味わいに奥行きと清涼感を加えてくれますよ!
ガツンとキレのある度数の高いカクテルが好きな方はおすすめです!
美味しく作るコツは全ての道具、材料をキンキンに冷やしておくことです。そうすることで氷の解ける量を調節できて水っぽくなりにくいです!
ブロンクス
禁酒法時代のロマンに溢れているカクテル
●ジン30ml
●ドライベルモット10ml
●スイートベルモット10ml
●オレンジ10ml
全ての材料をシェークしてグラスに注いで完成!
ブロンクスは、アメリカの禁酒法時代に誕生したという説が有力で摘発を逃れるために、オレンジジュースを加えて色をカモフラージュしたと言われています。
ドライながらもまろやか、いいとこどりなカクテル。ブロンクステラスなど様々なバリエーションがあるほど有名なカクテルです。
ドライベルモットとスイートベルモットの銘柄を買えるだけで、驚くほど味わいが変わります。めちゃくちゃ極めがいのあるカクテル!
マンハッタン
●ライウィスキー45ml
●スイートベルモット15ml
●アンゴスチュラビターズ1dash
●マラスキーノチェリー1個
全ての材料を氷を入れたミキシンググラスでステア。マラスキーノチェリーを沈めたグラスに注いで完成!
とても有名なスタンダードカクテルで「カクテルの女王」と言われているカクテル。どこのバーに行ってもバーテンダーのこだわりのレシピを楽しめます。
ウイスキーの甘い香りとベルモットの香りが融合した芳醇な甘い芳香は上品で落ち着いているのに、重厚な味わいに仕上がります。
マラスキーノチェリーの漬液はとても甘いので小さいグラスに入れたウイスキーで洗ってからカクテルに飾ると余計な甘さをつけずに済みます!
ネグローニ
●ジン30ml
●カンパリ30ml
●スウィートベルモット30ml
全ての材料をグラスに入れて混ぜ合わせたら完成
ネグローニは「Drinks International」が選出する「The World’s Best Selling Classic Cocktails」で2022年・2023年と2年連続で世界第1位。ネグローニは世界で飲まれているカクテルです。
カンパリの心地よい苦みとスイートベルモットの甘み、ジンの爽やかさが織りなす、複雑で大人なイタリアの味わいです。
ネグローニは食前でも食中でも飲みやすいスタンダードカクテルでその作り方もシンプルなので飲みたい時にすぐ作れることも重宝する理由の一つです。
オビチュアリーカクテル ペイショーズver
やや不穏な名前を持つ、歴史が詰まったカクテル、のアレンジです
●ネバーシンクジン45ml
●ドラン ドライベルモット15ml
●ペイショーズビターズ1dash
全ての材料をミキシンググラスでステアしグラスに注いだら完成!
本来ならばアブサンを使いますが、アニス香が特徴のネバーシンクジンに変えて作りました。それぞれのハーブ香やアニス香がとっても複雑で豊かなマティーニ、といった味わいです。
アブサンなどのアニス系のお酒が好きならば、絶対にハマるカクテル!ぜひお試しを!
質問コーナー
- Qベルモットはアルコール度数が高いのに、なぜ劣化が早いの?
- A
ベルモットがワインベースであることに起因します。ワインに含まれる有機酸やその他の成分が、空気(酸素)に触れることで酸化し、風味が劣化する主な原因となります。そのため、開封後は冷蔵保存が必須であり、できるだけ早く消費することが推奨されます。
- Qベルモットはカクテル以外にどうやって楽しめますか?
- A
ベルモットはカクテルベースとしてだけでなく、そのままアペリティフ(食前酒)として楽しむのも非常にポピュラーです。
- ロックで: 氷を入れたグラスに注ぐだけで、ベルモット本来の複雑な香りと味わいをじっくり楽しめます。オレンジやレモンの皮(ピール)を軽く絞りかければ、香りが一層引き立ちます。
- ソーダ割り: ベルモットをソーダ水で割ると、軽やかで爽快な飲み口になります。食前だけでなく、食事中やリラックスタイムにもぴったりです。甘口のスイートベルモットやビアンコベルモットで試すと特に美味しいです。
- トニック割り: ビアンコベルモットとトニックウォーターの組み合わせは、「ビアンコ・トニック」として定番の飲み方です。
- 料理酒として: 鶏肉や魚のマリネ、ソースの風味付け、リゾットやパスタの隠し味など、ワインと同様に料理にも活用できます。
- Qベルモットを使ったカクテルを「ステア」と「シェイク」どちらで作るべき?
- A
ベルモットを使ったカクテルは、基本的には「ステア」で作ることが推奨されます。ベルモットがメインとなるカクテルは繊細でクリアな味わいのものが多いです。ステアは、材料の風味を壊さずに均一に混ざり合い、クリアで洗練された口当たりに仕上がるのでステアが良く用いれらます。
おまけ|ベルモットのややこしいところ解説
「エクストラドライ」と「ドライ」の違いは?メーカーが両方を出さない理由
エクストラドライとドライはどう違うのか?どっちも出しているメーカーがほとんどないのはなんでか?疑問に思ったので調べてみました。
結論から言うと、「エクストラドライ」と「ドライ」の間には、厳密で統一された国際的な定義や糖度基準はないようです。そのため、「エクストラドライ」は「ドライ」の中でも辛口という表現の際に使われることが多いです。
多くのメーカーは、辛口ベルモットのラインナップをシンプルに保ちたいと考えており、消費者が混乱しないよう、「辛口の代表」として一つの銘柄に絞って展開していること多いようです。
また、ほとんどのスタンダードなカクテルレシピは、「ドライベルモット」または「スイートベルモット」という大きな括りで指定されます。このニーズに対しては、「エクストラドライ」があれば十分に対応できるた、さらに細分化する必要性が低いです。
そのため、ベルモットにおける「エクストラドライ」と「ドライ」は、絶対的な糖度基準で分けられた別の製品カテゴリーというよりは、各メーカーが自社の「辛口ベルモット」をどのように位置づけ、表現しているかという側面が強い表現である、ということでした。奥が深いですね~、、
ちなみに・・・変わり種ベルモット ルスタウ ブランコドライ
ここでややこしい名前のベルモットをご紹介します。ルスタウ(Lustau)社が手掛ける、ブランコドライです。
ブランコ(ビアンコ)なの?ドライなの? と混乱しますよね・・・
結論、ルスタウ ブランコドライは、その名の通り辛口(ドライ)です。
ブランコドライという表現は、白いベルモットでありながら、ブランコより明確に辛口であることを強調するために使っている独自の名称と思ってよいでしょう。
このように、ベルモットは「独自の名称分類」のこともあるため、購入する際はドライ・ビアンコ・スイートのどれに該当するのか見極めてから決断すると失敗がなくなりそうですね
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